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虐待を受けた河南省在住の児童余中宝君が回復し退院
2012年 12月 29日16:55 / 提供:

  東方ネット28日付報道によると、以前継母に殴打され、脳部に重症を負った河南省在住の4歳の少年、余中宝君が1年あまりのリハビリ治療を経て、28日ついに退院したという。社会各界で議論を醸した、陰惨な事件の被害者の容態も小康状態にあるようだ。現在、中宝君は入院したばかりの頃の「横這い」状態から独歩できる状態まで回復し、飛び跳ねることもお手の物である。左側の肢体が動かない状態から自力で服を着て、靴が履けるところまで回復した。さらに他人の助力がなくとも、日常生活における多くの仕事をこなせるようになった。中宝君の進歩は今後の快適な暮らしへの牢固たる礎を築いた。

  去年、中宝君は継母に鍋べらでめった打ちにされ、右脳が陥没した。頭蓋骨右部の原形も一時は見る影もなかった。壊死した右側の脳組織はほとんど切除され、綺麗な子供の脳は半分が失われてしまった。「子供が生きていること自体が奇跡だ!」と多くの人が賛嘆する。頭蓋骨修復手術は既に成功しているが、重度の脳部損傷により、半身不随の後遺症が残り、残念ながら術後は一生涯、後遺症との共生を余儀なくされた。上海児童医学センター退院後、中宝君は上海陽光康復センター附属の養志康復病院でリハビリ治療を受けた。

  入院当初は祖父の支えの下で、不自由な体を引きずりながら「横這い」をした。痙攣を起こしながら左腕を曲げている様子は、正常な動作には程遠いものだった。入院後、病院側は児童治療チームを編成し、初等教育など各分野から着手し、中宝君に全面的な回復治療案を設定した。また、治療責任者の監督の下、運動訓練、筋肉引き伸ばし、バランス訓練、ウォーキング訓練、鍼灸マッ サージや水治療法などの一連の治療による、回復案の実施に余念がないという。

(実習編集:杜 吟)