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中国の漁船千隻が釣魚島付近の海域へ
2012年 9月 17日17:13 / 提供:
中国の漁船

 中国の中央人民放送は17日、中国の漁船千隻が同日中にも、釣魚島付近の海域に到達する見込みと伝えた。漁船団は、福建、浙江両省を拠点としており、東シナ海の休漁期間が16日に終了したのを受けて出港したという。

 「東中国海の漁民は釣魚島に向かう能力も願いも持っている」。浙江省の漁村・石浦鎮の林輝良さんは16日に開催された「開漁祭」で、仲間の思いをこう代弁した。人民日報系の国際情報誌「環球時報」が報じた。  

 漁の解禁を祝う「開漁祭」が開催された同日、石浦港の埠頭には解禁を心待ちにしていた大型漁船2000隻が集まり、熱気に包まれた。約3カ月間の休漁期間が終わり、東中国海に一斉に漁に出るこれら漁船は、釣魚島に近い海域に位置する漁場に向かう。釣魚島問題が過熱している最中とあり、「開漁祭」も緊張した雰囲気の中での開催となった。日本のメディアもこれまでに何度も「中国の漁船が釣魚島に向かう見込み」と報道している。

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中国の漁船 

 石浦鎮の漁民だけでなく、温州市の楽清市や瑞安市の漁民らも釣魚島付近で漁の実施を計画していることが取材で明らかになった。最新の設備を搭載した大型漁船が増加していることに加え、近海の資源が急速に枯渇している現状が重なり、釣魚島付近での漁を切に望む中国の漁民たちが増加している。

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中国の海洋監視船

 中国農業部は東中国海の漁解禁となる前夜、「沿海の漁業局の船舶は漁民の合法的権益保護や法に基づく管理を実行するために、出航する準備を整えている」と発表した。

 一方で、中国人民解放軍東海艦隊がこのところ、大規模海上演習実施し、ミサイル40発以上を発射したという。

 (編集z)

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