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北京豪雨 犠牲者の遺族に保険金26万元
2012年 8月 4日22:03 / 提供:「人民網日本語版」
先月21-22日未明に北京を襲った豪雨により、広渠門橋で車が水没し、ドライバーが犠牲となった事故について、中国人民財産保険北京分公司は2日、関連の災害保険金請求処理作業が完了したと明らかにした。水死した丁志健さんの遺族には、総額26万3800元(約324万円)の災害保険金が支払われることとなった。北京の地元紙・新京報が伝えた。

 7月21日、丁志健さん(34)が運転していた車は、広渠門橋に差し掛かった時に大雨で溜まった深さ4メートルの水に水没、丁さんは溺死した。中国人民財産保険北京分公司自動車保険賠償請求処理部の唐興・総経理助理は、「弊社は、犠牲となった丁さんの奥さんからの保険金請求を受け、ただちに担当者を派遣し、保険金支払のための現場調査を行った」と語った。同社は、21日夜の現場の様子を撮影した動画報道や関連資料をもとに、現場で水没した事故車の最上部を確認、車両全損の条件を満たすと判定、全損と認定したという。

 唐氏によると、丁さんが運転していた現代(ヒュンタイ)ブランドのSUV(スポーツ用多目的車)は、購入したばかりの新車で、中国人民財産保険北京分公司は、自賠責保険と水害以外に対応する商用車車両保険を掛けていた。同社は、特例に対する特別対応措置の原則に基づき、事故車への減価償却処理を行わず、価格満額を基準に15万3800万元(約189万円)の保険金を支払うこととした。これに本人の死亡保険金1万元(約12万3千円)が追加され、遺族に支払われた保険金は総額16万3800元(約201万円)。保険金はすでに、丁さんの遺族に支払われたという。

 自動車保険のほか、丁さんは生前、職場で百年人寿保険の団体障害保険と交通傷害保険に加入していたことから、保険金10万元(約123万円)が支給されることとなった。この保険金も、先週末に遺族に支払われた。(編集KM)

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