Home > ニュース > 社会  > 中国人女性実業家、初めて「準軌道宇宙」に
中国人女性実業家、初めて「準軌道宇宙」に
2012年 5月 11日17:06 / 提供:人民網日本語版
 中国人女性実業家の李青青さんが10日、ロシアのニジニ・ノブゴロド市から軍用機に乗り込み、準軌道宇宙に到達した。李さんは、準軌道宇宙にまで到達した初の中国人女性となった。中国新聞社が伝えた。

 李さんが創設しCEOを務める合得国際教育科技集団(HCD Global)は、この事実を認め、李さんは10日に無事地上に戻り、20日には中国に帰国することを明らかにした。

 準軌道(サブオービタル)宇宙とは、高度2万メートルから10万メートルまでの空間を指す。雲、雨、気流が存在せず、「宇宙にもっとも近い空間」と呼ばれる。

 ロシア時間10日昼、李さんは特注した宇宙服に身を包み、1時間に及ぶ継続飛行に臨み、プラスとマイナスの加速度が加わった時重力の変化を体験した。今回の飛行で、地上では決して見ることのできない曲がった地平線や暗黒の宇宙を眼にすることができた。

 李さんが乗った準軌道飛行機は、時速2千キロあまり、これは音速の倍近い。飛行高度は地上22キロメートルを上回った。李さん以外に搭乗したのは、パイロット1人だけだった。

 李さんは内モンゴル自治区出身。大学卒業後、米ハーバードビジネススクールに留学。その後ウォール街でキャリアを積んだ。中国には10年前に帰国、教育業界に入った。

 李さんの今回の飛行計画は、現地ロシアに大センセーションを巻き起こした。サンクトペテルブルグ市長顧問・婦女連合会主任のKalinina Elenaさんは、「李さんは、尊厳を保ち、追求心が旺盛な中国人の典型です。彼女は、中国・ロシア両国の友好促進に力を尽くし、教育改革を推し進め、中国に対する世界の理解を深める努力を重ね、模範的中国人のイメージをロシア人の心に根付かせました」と褒め称えた。

 ロシア側は今月16日ごろ、李さんに関する記者会見を開く。この記者会見には、通算宇宙滞在時間の世界最長記録を持つロシア人宇宙飛行士、セルゲイ・クリカレフ氏が出席する。李さんも、次なる「宇宙への旅」を宣言する予定。

関連記事