Home > ニュース > 社会  >  「男らしい男子」「女らしい女子」になれ 学生の中性化に悩む教育現場
「男らしい男子」「女らしい女子」になれ 学生の中性化に悩む教育現場
2012年 3月 1日15:52 / 提供:新華網日本語

131440407_11n.jpg

 レコードチャイナの報道によると、2012年2月28日、中国の学校教育の現場は、学生たちの“中性化”に悩んでいる。男女平等に教育を施した結果、“男らしさ”“女らしさ”を忘れてしまった子供たちに、河南省鄭州市のある中学校は改めて伝統的な教育を施そうと試みている。

 今どきの学生はすっかり“いい子ちゃん”になった。一昔前は両手をポケットに突っ込み、くわえタバコで「これが個性だ」といきがっていた男子学生もいたが、そういう光景を見なくなって久しい。2011年、鄭州市のある中学校は「たくましい男子学生像」として28項目、「しとやかな女子学生像」として20項目の基準を設けた。  

 「女子学生を尊重し、屁理屈や罵り言葉を言わず、勇敢で芯が強く挫折を恐れない。ヒーローを模範に掲げ、精神的に健康で、ふるまいは落ち着きがあり、正義感を持ち、健康的な生活と豊かな趣味を心がけ、礼儀正しく着衣に乱れのない者」―これが理想の男子学生の基準。女子学生は、「自分を大切にし、節度をもって異性と接する、品格と知性を兼ね備えた淑女。男子学生と一緒になって騒いだり争ったりせず、人を選んでつきあう。虚栄に染まらず控えめで、マナーや礼儀に明るく、自立心や向上心も備えている者」。  

 これについて、在校生の中からは「男女はそもそもが異なる特性を持つものだから、こうした教育は好ましい」とする意見と、「人としてのモラルさえ備えていれば、男らしさ・女らしさは関係ないと思う。物腰柔らかな男の子や、男っぽいサバサバした女の子がいたとしても、それは個性の範ちゅう」とする意見に分かれた。