Home > ニュース > 社会  > 南京大虐殺の生存者倪翠萍さん死去
南京大虐殺の生存者倪翠萍さん死去
2011年 10月 2日13:44 / 提供:新華網日本語

 【新華社南京10月2日】南京大虐殺の生存者倪翠萍(げいすいひょう)さんが、パーキンソン病のため1日午後、長江北岸橋北新村の自宅で死去した。85歳。

 1937年末、当時11歳の倪さんは家族とともに、南京城西郊の江東門と上新河の間にある積余村に避難、12月13日午前11時ごろ、3人の日本兵が発砲して父母を殺し、倪さんも左肩に一発を受け、骨が折れた。死には至らなかったが、生涯、治癒の難しい後遺症が残り、左手は頭の上まで挙がらなかった。

 南京大虐殺生存者の一人として、日頃から国内で若者や外国から訪れた人にかつて被害を受けた歴史を語るほか、前後2回日本、1回米国に行って、証言集会に参加し、自らの経験をもとに、日本軍国主義の害を訴え、世界の平和を大切にするよう呼びかけた。

 侵華日軍南京大虐殺殉難同胞記念館に2002年12月12日に完成した銅板の道「歴史証人の足跡」に、2人の南京大虐殺生存者の銅像が立っているが、倪翠萍さんはそのうちの1人。

関連記事