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春節で、中国国民が再び出国ショッピング
2011年 2月 12日17:15 / 提供:

 過ぎたばかりの旧暦新年で、富裕層の中国人がよく聞くのは花火の音ではなく、国外の店のレジを開けたり閉じたりする時に出る軽快なベルの音だ。ある西側メディアは、中国人観光客が今年の春節連休で、出国観光での消費をこのように述べた。中国銀聯が発表したデータによると、大晦日から旧正月の6日目まで、銀聯カードの海外取引額は63.7億元に達し、同期比44%増え、主にショッピング用だった。

 だが、海外で購入した物には中国製が少なくない。内需の拡大が中国の経済の持続発展を推進する長期的な戦略になる時、中国国民の日増しに増える消費力が、国内で有効にまかなえると思うべきか?

 海外でのショッピングは最も大きな理由は安いからだ。Levi’sのジーパンは、アメリカで40ドル(3347円に相当)だけだが、中国国内では1200元(96000円に相当)以上が必要だ。日本の化粧品、アメリカコーチの中級品、ヨーロッパの贅沢品などは、観光客のよく買うものとして知られている。それに、国際ブランドは国外の方が新品が多い。

 そして、中国の高い関税もある程度で、輸入した消費品の国内での小売価格を高くさせる。それだけでなく、一部の輸出する中国製の商品は、国外での定価も国内よりも低い。その結果、中国人観光客は「日本で茅台酒を、韓国で中華ブランドのタバコを買う」という現象が出た。それに対し専門家は、国際ブランドは定価権をしっかりと守られているが、中国製はそれと戦う力ははるかに持っていないとしている。

 また、商業環境も一層、規範化する必要がある。誠実と信用はあくまでも問題だ。商品の品質について、多くの中国消費者は外国の物をより信頼する。だが、中国製の物が、外国の物で占められる割合は多くなるが、輸出する中国製の物はさらに信頼される。外国での市場管理が厳しく、ルール違反の処罰がより厳しくて有効で、売り手がルールをより守っているからだ。

 それに対し、上海交通大学安泰管理学院教授の陳憲氏は「長期にわたって、中国の経済は投資、輸出によって発展したが、数多くの企業の生産は国内消費ではなくて輸出のためだ。そして、中国製造は競争力と定価権に欠ける。その結果、輸出の税金返還が薄い利潤を取る頼りになった。中国製造業の実力をグレードアップするのは、外国消費のUターンを含む内需拡大の重要な前提だ」と語った。

(編集:曹 俊)

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