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中国科学者、新型抗ウイルス化合物を合成
2009年 7月 31日13:20 / 提供:

新華社北京発 

 ハンタウイルスとインフルエンザA(H1N1)亜型ウイルスといった呼吸器ウイルスに対して効き目がある化合物を中国科学者が成功裏に合成した上、国家特許を取得した。  

 30日北京で開催された科学技術刊行物・メディア2009年第7回プレスカンファレンスは伝えた。武漢大学医学ウイルス学研究所の所長、ウイルス学国家重点実験室の教授の楊占秋氏が先頭を切って書いた関連論文は最新号の「中国薬理学報」で発表された。  

 プレスカンファレンスでわざわざ武漢から来た楊占秋教授は「ハンタウイルスに感染した実験用マウスはアルビドール類似物という化合物を服用した後、生存率と平均生存時間が共に向上した上、肝臓、腎臓、大脳の病理変化もある程度改善されたことは実験で裏付けられた」と説明した。  

 国家自然科学基金に支えられ、科学者は当面、抗ウイルスメカニズムに関する研究を手がけ始めた。同薬物はハンタウイルスとインフルエンザA(H1N1)亜型ウイルスの早期治療に用いることは有望だ。  

 中国科協学会学術部が主催する科学技術刊行物・メディアプレスカンファレンスは中国科協が国家核心刊行物とメディアの間に築いた意思疎通メカニズムだ。プレスカンファレンスに推薦された論文はまず科学技術刊行物により選出され、関係専門家の評定審査を経てからメディア向けに公開される格好になる。