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20年後に中国旅客機は中国産エンジンで運航
2009年 1月 19日16:29 / 提供:

 中国航空商用旅客機エンジン会社が18日、上海で設立された。同社の目標は、150席レベル以上の大型旅客機の次世代エンジンの研究開発だ。中国工程院メンバー・中国航空工業会社科学技術副主任の劉大響氏によると、中国は20年前後の時期を経て、中国産エンジンを搭載した中国旅客機を運航させることができるかもしれないという。 

 劉氏の話によると、エンジンの研究難度は非常に大きく、国産エンジンの研究開発は2段階に分けて行われる。第一歩は、国外のエンジンを買って中国の旅客機に搭載して初フライトを実現させることである。中国産エンジンの研究開発も同時に行う。「目標は150席レベル以上の大型旅客機の次世代エンジン製品で、研究開発の成功後、国産エンジンを国外のエンジンと取り替える」と、劉氏は語った。

 現在、国産旅客機エンジンの研究開発基地は、閔行紫竹エリアにあり、設備基地は臨港新城にある。紫竹エリアの隣には上海の一部の大学があり、これは研究開発基地をそこに設置した原因だ。取り付け試験基地を臨港新城にしたのは、臨港の物流と付属施設が整っているためだという。  

 関連責任者が明らかにしたところによると、「大型旅客機の研究開発センターは張江にあり、取り付け製造基地が浦東空港の近くあり」、現在、ARJ21のテスト運航基地が大場にある。しかし、ARJ21機体延長型と国産旅客機のテスト運航作業に対応するため、テスト運航地区は浦東空港の近くに移転するという。

 中国航空商用旅客機エンジン副取締役の譚瑞松氏によると、同社の登録資本は60億元で、中国航空工業集団が持株会社で、総資本の40%を占める。上海電気集団会社と上海国盛集団会社が、いずれも15%を占める。「残りの30%は、世界に向けて協力パートナーを求める」という。

(編集:趙莉)