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広西の河池村で200人が飲料水でヒ素中毒を起こす
2008年 10月 9日16:49 / 提供:

广

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 広西チワン族自治区河池市政府は8日午後、同市で住民に対し尿検査をしたところ、200人の尿からヒ素成分が検出され、うち19人が現在集中治療を受けているという。

 環境保護部門の現場検証によると、事故原因は台風14号の影響により、河池市街区域では9月25日に広域にわたって大雨が降り、雨は河池市加遼の団地近くにある金海冶金化学工業会社の汚水処理池を徐々に侵食し、ヒ素を含むまでとなり、そのまま周辺の江葉村の池へと流れ込み、洞窟を伝って地下水を汚染した恐れがあるとしている。

 現在、全力で患者の治療に当たるため、広西チワン族自治区職業病予防治療所・自治区中毒救急センター・自治区疾病コントロールセンターが前後して20人の専門家を河池市に派遣し、治療活動の指導を展開しているという。広西チワン族自治区職業病予防治療研究院長の葛憲民氏は、調査による分析の結果、患者のほとんどが、すでに一種の臨界状態にあり、多くの人が体内にまでヒ素がまわり、尿から標準数値を上回るヒ素が検出され、中毒症状を起こす人も少なくないという。症状が比較的軽い患者は、外来ですぐ診察を受けることができ、多少のヒ素であれば人体の排出機能を利用して治療することができるという。

 また河池市の狭い市街区域の範囲内には、多くの製錬企業が立ち並んでおり、製錬所周辺の山では草木が生えにくくなっているなど、環境汚染にも大きな影響を与えている。

(実習編集:呉 恵伊)