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中国科学者、庫姆塔格砂漠総合科学調査を初展開
2007年 6月 19日8:50 / 提供:

  科技部により支持され、中国林業科学研究院により先頭を切る国家科技基礎性業務の庫姆塔格砂漠総合科学調査プロジェクトは17日発足した。計画どおりに中国科学者は9月、初めて庫姆塔格への総合科学調査を展開するという。

  庫姆塔格砂漠は中国の八大砂漠の一つで、西北内陸の極端乾燥地域のタリム盆地羅布泊南部に位置し、南の阿爾金山を境に、北は阿奇克塹くぼ地に、東は甘粛西端に到達、面積は2万平方キロ、流動砂丘に覆われ、唯一の羽毛状砂丘のある砂漠として特色は明らかだ。気候と環境条件は厳しいほかに、技術の制限でこれまでに八大砂漠の中で総合科学調査が空白にとどまった唯一の砂漠だ。  

  基礎データの未開地を埋め、砂漠地域の地質、地形、気候、水文、土壌、植生、動物といった自然環境要素の調査と基礎データの収集に力を入れる。05年、06年2回の探査が行われた上、多くの部門、専業の科学者らは連携して大規模、系統性の総合調査をまもなく展開する。

  プロジェクトの実施は下記の分野で大きな役割を果たす。砂漠の現地生産への危害形式を明確にし、危害の根源を明らかにし、予防整備対策を講じ、現地で幅広く分布し、生命力が強い物種を見出し、極端乾燥地域の生物多様性に新たな植物を提供、科学の視点から砂漠の基礎データを充実、砂漠周辺および奥地地層切断面に関する研究は西北乾燥地域気候?環境の形成変化歴史、チベット高原の隆起と世界変化への研究に重大な科学意義がある。古疎勒川水系変化の研究は気候変化と地域構造運動の水系への影響を明らかにし、流域生態保護と水資源開発に合理な対策を講じる。

  中国は世界的に砂漠と砂漠化土地の分布が比較的広く、危害がひどい国の一つだ。前世紀50年代末から中国科学院は砂漠整備チームを組織、何回かにわたり大規模調査を展開、そのうち塔克拉瑪干砂漠、巴丹吉林砂漠、騰格里砂漠、庫布斉砂漠、烏蘭布和砂漠、賀蘭山以東の砂漠に対し、全面的に調査を行った。