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「男女平等」白書発表、全面解決の道のり遠い
2005年 8月 28日11:02 / 提供:

 中国国務院新聞弁公室は24日、「中国における男女平等と女性の発展状況」と題した白書を発表した。「女性と経済」「女性と貧困解消」「女性と教育」「女性と家庭」などの九つの項目に分かれている。24日付で新華社が伝えた。

 白書では、女性の政治への参加意識が強まっていることが強調されている。2004年、中国共産党員のうち、女性党員は1295.6万人に達し、全体の18.6%を占めた。また、04年末時点で、市長、副市長、(省・自治区政府から担当地域に派遣された)責任者をつとめる女性は368人。省(部)クラス以上の女性幹部は、同クラスの幹部数の9.9%を占める。

 また、中国政府が義務教育における男女差別を解消しようと努めてきたことを紹介。04年における児童の入学率は男女それぞれ98.97%、98.93%で、男女格差は1995年の0.7ポイントから0.04ポイントまで縮小していた。また、女子大学生数は609万人で、大学生全体の45.7%を占めている。
  
 そのほか白書では、03年の女性の平均寿命が74歳だったことや、ここ10年間の妊産婦死亡率が徐々に低下し、95年には10万人に61.9人の割合だったのが、04年には48.3人に減少したこと、10年間で制定された女性の権利保護に関する法律・法規などを紹介。

 ただし、現在でも男女不平等が解消されておらず、一部の地域では女性の権利を侵す行為が行われていることを指摘。「中国で、全面的な男女平等を進め、女性の地位向上を促すための道のりは長い」との見方を説明している。