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品行に汚点あれば、弁護士になれない
2005年 5月 11日14:39 / 提供:

 人気が急上昇している司法試験は「天下一の難関」と称されている。高水準の法律学の専門的な資質は弁護士の基本条件と見なされている。現在、厳格な専門的な素質で篩い分けられた後、道徳的な資質も弁護士資格を取る前、必ず直面しなければならないものであるという。今後、弁護士業界に入ってから弁護士の業務管理、最後に弁護士の職を辞するまで、道徳的な資質は重要な評価の基準である。

 

 上海市司法局は、最近開催した法律サービス業の作風建設についての会議で、次のようなことを発表した。上海の弁護士は6514人に達し、総人口の1万分の2.5を占め、弁護士の数を増やすと同時に、さらに弁護士の資質を高めるべきだ。業務内容の質を高めなければならないが、特に道徳的な資質を高めることがより大切だ。上海市の司法局は教育を強化し、制度を完備し、監視?管理を強化することを通じて、弁護士になる人物の良好な道徳的資質が保たれるようにする。

 

品行に汚点がある人が弁護士にならぬよう警戒する

 

弁護士になる場合、道徳的な資質は独立したチェックポイントである。上海市司法局の責任者は、司法部の関連精神によって、弁護士の品行を審査する制度を健全化させ、品行の上で汚点の記録がある人が弁護士になることを防ぐとしている。弁護士事務所が弁護士を雇う前に、まず本人の品行のチェックをしっかりと行って、チェックの際、公安、教育および人事などの関連部門の情報を収集すべきで、総合的にチェックした上で、品行を評定すべきだと強調した。司法局は弁護士資格の申請を受理する時、弁護士事務所に出された品行評定書をしっかり審査する。弁護士事務所がもし偽りの品行評定書を提出した場合、処罰される。関連部門は「弁護士業界の道徳的基準」を制定しており、品行チェックの内容がすぐ明確になる。

 

優秀な弁護士を選出する際、大衆の評価を重要な指標とする

 

弁護士を日常的に管理するシステムの中で、道徳的な資質は独立した評価指標である。上海市司法局は優秀な弁護士を選出する方法を改革する。即ち、弁護士と弁護士事務所が職業道徳と就業紀律を守る状況を重要な指標とし、優秀な弁護士を選出する活動で業界内部の意見を考慮すると同時に、十分に社会大衆の評価に注意して、透明度と大衆の信任を重視する。弁護士に継続的教育を行う際、職業道徳と就業紀律の教育も強化する。

 

道徳的資質が低い弁護士を「ブラック・リスト」に

 

司法部の関連文書によって、上海市司法局は弁護士の職を辞めさせるシステムを実行して、弁護士事務所に弁護士が弁護士規則に違反した場合、解雇あるいは除名する制度を作り上げるように求める。弁護士協会が除名した弁護士を通知する制度を作り上げて、そしてメディアを通して、大衆に公開していく。このため、弁護士資格を得ることが決して一生弁護士活動ができることを意味せず、低い道徳的な資質、不誠実と信用不良は、弁護士を「ブラック・リスト」に載せる重要な原因になる。

(編集:沈偉麗)