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ハルバ嶺における旧日本軍の遺棄化学兵器廃棄の試し作業が開始される
2014年 12月 2日19:14 / 提供:新華網日本語

   【新華社長春12月2日】11月30日午前、吉林省敦化市ハルバ嶺の旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器(以下「旧日本軍の遺棄化学兵器」と称す)を廃棄する処理施設の所在地で、中日両国政府の関連部門の責任者がハルバ嶺における旧日本軍の遺棄化学兵器廃棄の試し作業の正式な開始を共同で宣言した。

   中国側関連部門の担当者の紹介によると、ハルバ嶺は中国国内で今まで発見された旧日本軍の遺棄化学兵器の最大埋蔵地点で、中日双方は調査により当地に埋蔵された旧日本軍の遺棄化学兵器がおよそ33万発だと推算している。当地での旧日本軍の遺棄化学兵器の廃棄作業をできるだけ早く開始させるため、中日双方は技術方案、リスク評価、安全管理、環境モニタリング(環境監視)、後方の保障、応急対策案などについて長時間にわたる研究論証や協議を行い、また最終的に合意に達したという。中日双方は12月1日に旧日本軍遺棄化学兵器の実弾を廃棄する試し作業の正式な開始を協議し決定した。

   当責任者は、旧日本軍の遺棄化学兵器の処理は中日間の重大な歴史遺留問題の解決でもあり、『化学兵器禁止条約』履行の一つの重要な業務でもある。『化学兵器禁止条約』および中日両国政府による関連の覚書の規定に基づいて、日本側は旧日本軍の遺棄化学兵器の廃棄作業を担当し、またそのために必要なすべての資金、技術、専門家、施設およびその他の資源を提供する。中国側は協力を提供すると表明している。

   当責任者は次のように紹介した。旧日本軍の遺棄化学兵器をできるだけ早く廃棄するため、中国側は莫大な努力を払った。中国側は今まで日本側に協力し、中国各地で200回余りの確認調査や掘削回収および鑑別包装作業を行い、旧日本軍の遺棄化学兵器計5万発余りを安全に回収・保管してきた。今回ハルバ嶺での旧日本軍遺棄化学兵器の試験的な廃棄作業のスタートは、旧日本軍遺棄化学兵器の処理作業が全面的廃棄の新たな段階に入ったことを示しており、旧日本軍遺棄化学兵器の廃棄作業のプロセス全体の加速に決定的な意義を備えている。

   当責任者は更に次のように表明した。旧日本軍の遺棄化学兵器は当時の日本軍国主義侵略者が中国侵略戦争中に犯した深刻な犯罪の一つだ。戦争が終結してすでに70年近くになるが、旧日本軍の遺棄化学兵器は中国の関連地域の人民の命や財産、生態環境の安全を依然として深刻に脅かし、また危害を与えている。中国側は、今回のハルバ嶺における旧日本軍の遺棄化学兵器廃棄の試し作業開始を契機として、日本側に投入を増大し、人員と環境安全を確保する前提の下、廃棄作業の進度を加速させ、旧日本軍の遺棄化学兵器廃棄の作業を一日も早く全面的に徹底させることを促し続ける。

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