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敦煌でシルクロード遺跡保護国際シンポ  壁画保存で日本も参加
2014年 10月 15日16:31 / 提供:

   【新華社甘粛省・敦煌10月15日】甘粛省敦煌で8、9の両日、シルクロード遺跡保護国際シンポジウムが開かれた。中国、米国、イタリア、日本、エジプトなど10余カ国・地域の遺跡保護の専門家170人余りが出席し、敦煌の壁画保護があらためて議論の中心となった。

   敦煌研究院の樊錦詩院長は開幕式であいさつし、敦煌の石窟保護事業が過去70年間に大きく前進したと強調し、この学術シンポジウムを通じ、専門家、学者が交流を一層拡大し、協力を緊密にし、国際的遺跡保護事業の発展をはかることを希望した。

   同院の王旭東常務副院長は次のように説明した。現在、敦煌の有名な仏教遺跡、莫高窟はマイナスとなる要因を積極的に取り除く予防型保護を主に行っている。デジタル化技術は莫高窟の文物の永久保存と永続利用に生かすことができ、予防型保護の重要な手段の一つとなっている。

   王常務副院長のほかに、米国のゲティ保存研究所の専門家、日本の東京文化財研究所保存修復科学センターの岡田健主任などが「ゲティ保存研究所と敦煌研究院の多角的協力」、「リスク管理理論に基づく莫高窟モニターシステム構築と予防型保護の模索」、「莫高窟285窟壁画合同調査結果に関する考察」と題する報告を行った。

(新華網日本語)  

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