Home > ニュース > 社会  > 死亡体験――彼岸から人生の意味を探求
死亡体験――彼岸から人生の意味を探求
2014年 7月 30日17:17 / 提供:東方ネット
体験館で遺書を書く

 死亡を体験するのは別の視点で世界を見る意味がある。自分自身、事物、生命、世界を考えることで、自己を発見し、生命の意義を認識する新しいルートである。

 現在、葬式体験というモデルが、韓国で流行している。多くの若者が、葬式体験に深い興味を持っている。統計データによると、韓国の自殺率は高くて、米国の2倍となっている。死亡を体験することによって、人に生命の意義を考えさせ、より積極的な態度で生活を送るという。

 

棺桶に横たわる人

    上海ではそういう死亡体験館もある。このほど、浦東にある死亡体験館で30代のホワイトカラー趙さんと出会った。趙さんによると、狭い空間が恐い。風呂に入る時もドアを開けたままだ。趙さんは何時もその恐怖にこだわる。偶然、友達からこの死亡体験館を聞いた。「試したらどうだろう?」と考えた。経帷子を着て遺書を書いた。趙さんは花を持って棺桶に横たわり、棺桶の蓋は徐々に閉められた。14分にわたる棺桶にいた間、趙さんは子供時代のことを思い出した。小さい時のある日、父が出かけて戸締りをした。4時間家に閉じ込められた。それから1人で家にいるのが恐いという。

    「棺桶の蓋が開き、突然自分の心で明るくなった。心の闇が死んだ」と、趙さんは語っていた。趙さんのような死亡体験に参加する人の中で「これから、悔いはない人生を送る」と話す人が多いという。

 

 

(編集:範易成)

関連記事