Home > ニュース > 社会  > ミシュランすし屋で中国人予約拒否が大論争に
ミシュランすし屋で中国人予約拒否が大論争に
2015年 4月 29日13:15 / 提供:東方ネット

 日本メディアの報道によると、在日30年の中国人ジャーナリスト莫邦富氏が予約を取ろうと、日本人秘書が電話で問い合わせるところから始まる。席が空いているという返事だったが、外国人であることがわかると、頑なになっていったという。「日本最高級のレストランで差別されたことに対して、現在、日本のサービス施設とスタッフ育成が旅行市場の発展に追いつかない」と莫氏が取材を受けた際に話した。

 今月8日、莫氏の秘書(日本人女性)が「水谷」に電話をし、5月12日に4人で訪れたいと伝えたところ、「空いています」との返事だった。ところが、連絡先や氏名を伝えると、「えっ、海外の方ですか?」と聞かれ、日本在住であることを伝えても、「日本人は同行しますか」「調整が必要です」の一点張り。莫氏本人が電話を代わり、4人とも中国人で、しかし自分は来日30年でジャーナリストとして仕事をしていること、今回の食事が莫氏側の招待であること、招待客の1人は日本に留学経験があり、日本の政官界とも仕事をしている社長であることなど、本来なら伝える必要のない個人情報まで明らかにしても、「調整が必要です」とハッキリしない態度だったという。
 莫氏は、石川県や山梨県などのインバウンド(訪日外国人)誘致のアドバイザーの仕事もしている。
 政府は東京五輪の2020年までにインバウンド2500万人(14年は1300万人)を目指しているが、莫氏はそんな日本の高級店の不可解な対応に、こう憤る。
 「外国人客の困った事態があったのかもしれませんから、『水谷』さんの立場は理解します。ただ、私は日本に永住していますし、そもそも外国人と日本人を分断する意識は差別としか言いようがありません。『水谷』さんだけの問題ではなく、日本のインバウンド全体のイメージをよくするために、意識改革が必要なのではないでしょうか」

(編集Y)

関連記事