マレーシアのナジブ首相はこのほど、中国上海からの女性観光者、高氏が救出されたと発表した。マレーシアとフィリピンのメディアは現在、フィリピンの武装勢力に拉致された中国人の人質、３４歳の中国人漁場経営者、楊載林の救出活動に注目し始めている。

 マレーシア紙「ザ・サン」の２日付の報道によると、中国人女性観光者救出の過程で、フィリピン武装勢力は数百万ドルの身代金を獲得する可能性がある。ただ、マレーシアとフィリピンはこの憶測を否定した。

 フィリピン華字紙「菲律賓商報」の３日付の報道によると、マレーシアとフィリピンの安全幹部は、３４歳の楊載林が５月７日にサバ東海岸で拉致された事件に関し、フィリピンの武装勢力と交渉中。

 マレーシア紙「ザ・サン」の２日付の報道によると、上級幹部を交えたフィリピン政府の幹部は「身代金とは言えないが、２人の人質を救出するため、マレーシア政府は武装勢力の要求した１１００万ドルの数百万ドルを支給する可能性がある。支給した身代金は武装勢力の要求した金額より少ない。これらの支出は武装勢力との交渉のためのものである」と語った。