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上海高島屋で相次ぐブランド撤退、3階以上は「空白」目立つ
2014年 5月 30日10:14 / 提供:新華経済
 中国紙・第一財経日報は29日、「気候風土に馴染めず、上海高島屋が相次ぐブランド撤退という苦しい状況に」と題した記事を掲載した。

 上海高島屋内の一部ブランドが撤退したことについて、同社は「契約満了」が主な原因と説明している。だが、事情を知る人物によると、業績不振による撤退が少なくない。上海高島屋は2012年12月の開業以来、不振が続き、日系百貨店として非常に優れた管理理念を持ちながら、中国市場の気候風土に馴染めずにいた。現在、高島屋は戦略の変更を模索中だ。

 高島屋側は昨年、地下1階を日韓系の飲食スペースへと改装し、ハローキティのスイーツ店は大きな注目を集めた。だが、低迷から脱却することはできず、相変わらず地上1階から7階まで客の姿は少ない。テナントの撤退が相次ぎ、空いたスペースに両隣のブランドが特売コーナーを設けるといった光景も見られる。

 3階以上で特にテナントの撤退が目立った。フロア案内を見ると、3階だけで10店舗以上が空白の状態。こうした状況について、上海高島屋は「契約満了による撤退」と説明しているが、RET睿意コの理事、杜斌氏は「まずは立地が悪い。古北地区にあるとはいえ、そのエリアは人通りが少なく、他に相乗効果が期待できる商業施設もない。高島屋の商品の価格は高く、中国の大衆に知られるブランドも多くない」と分析している。