【新華社上海5月23日】アジア相互協力と信頼施策会議（CICA）第四回サミットに参加した多数の国と国際機関の指導者および代表は、上海サミットの獲得した成果に対し肯定的な評価を行った。彼らは、CICAがアジア問題解決の方面で主導的な役割を発揮することができ、中国の習近平国家主席の提起した提案を引き続き推進してゆくべきだとみなしている。
ウズベキスタンのカリモフ大統領はこのように述べている。今回のサミット開催はたいへん適時であり、重要だ。当面、ごく一部の地域で衝突が現れ、これらの衝突はいくつかの自身の利益を最優先する外部勢力により利用され、またそれにより地域情勢を激化させており、衝突の最も重要な原因は相互信頼の喪失だ。カリモフ大統領はまたこのように述べた。習近平主席の発言の中で言及されたアジア安全観の構築への提案を一層重視するべきだ。この提案の目標は相互信頼、互恵、平等、協力などの基本原則を実行することで、最も重要な任務は相違に打ち勝ち、他国の内政への干渉を避けることにある。CICAは持続可能な発展の促進、地域の経済協力の強化、相互投資の増進および交通、通信、エネルギーなどのインフラ分野での努力を支援し続けるべきだ。
パキスタンのフセイン大統領はこのように述べている。パキスタンは各種の形式のテロリズムを非難する。テロリズムは国境がなく、宗教がなく、信仰がない。テロリズムを特定の関連側と結びつけるべきではなく、鮮明な旗印を掲げてテロリズムを特定の宗教や人種と結びつけるという各種の企みに引き続き反対してゆく。経済発展なくして平和なしだ。フセイン大統領はまたこのように述べた。我々は地域の相互接続を支援し、いくつかの重要なインフラをより上手く建設してゆく。パキスタンと中国はパ中経済回廊の建設に努めているところで、このプロジェクトがパ中両国の経済発展に役立つだけでなく、同時にアジア地域全体の経済発展を推進することができるよう望んでいる。
スリランカのラジャパクサ大統領はこのように表明している。習近平主席の基調演説は多くの重要な要因を含んでいる。CICAはアジア問題解決の方面で主導的な役割を発揮することができる。CICAはアジアの安全を促進する多角的メカニズムとなっており、中国の国家主席が提起した提案を引き続き推進してゆくべきだ。ラジャパクサ大統領は、いくつかの外部勢力が自分の利益を追求するために、民主の看板を掲げて他国の内政に干渉し、これが一部の地域と国の不安定さをもたらしたと指摘している。
カンボジアのフン・セン首相は、CICAは一つの新興の力となる見通しで、アジア各国間の相互理解と相互信頼を更に推進し、地域の平和、安定、安全、繁栄を共に守り、当地域安定の一つの肝心な要因となるだろうと表明している。
潘基文国連事務総長はこのように述べた。挑戦と脅迫に対応するには、国連憲章をたのみとせねばならず、これは時間の検証を経た基礎だ。国連は紛争を平和的に解決することを強調し、さらに他の地域機関と接触を行ってゆくことを強調する。潘基文事務総長はまた、地域の信頼を共同で構築するべきで、このようにしてようやくよりすばらしい世界を実現させることができる。このプロセスの中で、国連および本人は引き続き支援と協力を行ってゆく見通しだと述べた。
クウェートのハーリド副首相兼国防相は、習近平主席の提起した21世紀の海上シルクロードとシルクロード経済ベルトの構築に関する提案の構想を高く評価しまた賞賛して、アジア各国間の協力の相互補充を強化し、経済発展や回復を促進して、アジアが長期に渡って求め続けてきた壮大な目標の実現に有利だとみなした。
バーレーンのハーリド副首相はこのように述べた。、CICAが一つの世界平和を促進し、地域および国際のテロリズムに打撃を与え、各国間の理解を強化し、善隣友好を尊び、主権を尊重し、内政に干渉しない原則を目標とした国際での重要なプラットフォームになることができるよう望んでいる。習近平主席の提起した「一帯一路」（シルクロード経済ベルトと21世紀の海上シルクロードの略称）構築の提案に対し、バーレーンはとても支持している。この提案は時代へのまなざしにより多数世紀にわたって沈殿してきた歴史的価値観の伝承を呼びかけている。正にこれらの貴重な伝承は、各国間に貿易往来や人員の思想?文化における交流を行わせることができ、経済の発展を推進させ、また文明間の対話によって衝突を解消させることができるだろう。
カタールのハマド・アル・アティーヤ副首相兼首長府長官は、カタールは以前に起こった中国の安全と安定の破壊を目的としたテロリズム行動を再度非難し、中国政府がこのような威嚇に対し努力したことを支持すると表明した。習近平国家主席の演説で、相互信頼構築のための多くの新しい施策が提起されたが、今日はグループ参加型のアジアのメカニズムを確立し、情報交換すべきだ。カタールは、習近平国家主席が提示した欧州とアジアを結び、東南アジアと西アジアを結ぶシルクロード経済ベルトと海上シルクロードを建設する構想にまったく賛同する。古代シルクロードのリスタートは、アジアに全面的な復興に向けた歴史的チャンスを提供し、アジアの協力と経済一体化のペースを加速させる。
バングラデシュのアリ外相は、中国が主席国となってCICAに新たな活力を吹き込み、CICAの取り組みが新しい水準に引き上げられたと述べた。中国は世界とアジアにおける地位は、CICAが１つの安全協力の枠組みをよりよく構築することに役たち、共同の繁栄と発展を実現できる。
タイ外交部のシハサ次長は、次のように述べた。すべての国が共同の責任を負い、それは地域と世界の平和と安全に貢献することである。これは、新しい思考をもつ必要があり、安全をゼロサムゲームではなく、ウィンウィンの概念と捉えるべきことを意味している。 インド外交部のクエリャル西側事務秘書は、次のように語った。アジア諸国がアジアの課題をともに解決できる自信を持つべきだ。『アルマトイ文書』に書いてある国家主権の平等、武力の行使と威嚇行使をしなく、領土保全と紛争の平和的解決を含む原則は、アジアの安全の核心となる。
イラクのハズラー副外相は、古代シルクロードは、貿易取引の架け橋だけでなく、各国人民間の文明交流と価値疎通の紐帯だったと述べた。