アジアの安全保障問題を話し合うアジア信頼醸成措置会議（ＣＩＣＡ）の首脳会議は21日夜、信頼醸成に基づくアジアの安全保障システムの構築を目指すとした「上海宣言」を採択して閉幕した。新華社が伝えた。

　中国の習近平国家主席は、安全は普遍的なものであるべきだ。一国の安全のため他国の安全が損なわれるようなことがあってはならない。一部の国家の安全が別の一部国家の安全を損なうようなこともあってはならず、他国の安全を犠牲にして自身の絶対的安全を求めることなどもってのほかだと指摘した。

　習近平主席はさらに「そのようなことをすれば、カザフスタンのことわざにあるように、他人の明かりを吹き消し、自身のひげに火が移り命を落とすことになる」と述べた。

ＣＩＣＡ

　アジア相互協力信頼醸成措置会議（ＣＩＣＡ）第４回サミットの第１段階の会議は21日午前上海で開催され、習近平主席が司会を務め、『アジアの安全保障観を積極的に構築し、安全・協力の新しい局面を開く』と題する基調演説を行った。

 （編集：章坤良）