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投資環境やサービス精神を重要視する平湖市
2013年 6月 24日10:54 / 提供:
緑陽大飯店「グリーンサンホテル」中の料理屋の一角

 「乍浦港の取り扱い量は上海の10分の1、周辺の衛星都市との距離はすべて1時間内に到着できる」・・・。

 上海虹橋駅から汽車で30分かかって浙江省嘉興駅につき、車に乗り換えてさらに30分かかって乍浦港に着いた。同港で嘉興市乍浦開発集団有限公司の張明マネジャーが乍浦港の位置付けを説明した。

 乍浦鎮は、1200年余りの歴史がある。秦と漢の時代に町ができて、漢の時代に「故邑城」、唐の時代から初めて「乍浦」と呼ばれた。乍浦の南のほうは杭州湾に臨み、西のほうは海塩県とつながり、北は平湖林 鎮に接している。浙江省の北部では、国対外開放のトップクラス港湾といえば、ここだけ。杭州湾大橋ができたら、乍浦は上海、蘇州、杭州と寧波の真ん中に位置している交通中枢となった。

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乍浦港

 600年あまり前に開港された乍浦港は、当時日本や東南アジアとの貿易が盛んに行われた。古典名著の『紅楼夢』が当時ここから東の扶桑国へ、更に海外に伝わったという歴史資料もある。乍浦港の近くに位置する平湖市の輸出入業務もよく乍浦港を利用するとしている。

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旗沢透氏(左)に説明する柳平・局長(右)

 平湖市は中国経済最も活躍している揚子江デルタ地帯にあり、中国江南有名な『魚と米の産地』『金の平湖』と名付けられた。改革開放以来、平湖市経済は凄まじく成長してきて、1988年国務院(政府)に『沿海経済開発区』と認可され、1992年全国農村経済力トップ100県(市)に入り、1995年浙江省委員会、省政府に『ゆとりのある県』と選ばれた。恵まれた地理優位性を生かして国際型経済の増強に力を入れ、既に『浙江省外資利用と対外貿易のトップ10市』『全国経済総合実力トップ50市』となった。

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平湖市の外資誘致に意欲を示す旗沢透氏

 平湖経済技術開発区は省クラスの経済開発区で、計画面積は18.5平方キロで、今までは14平方キロの土地は分譲済み。2001年から外資利用実績は五年間連続で省クラス開発区のトップ10に入った。省クラス情報産業特色園区、省政府に許可された全省唯一の日系企業投資区、国家(嘉興)機電部品産業園、国家たいまつ計画平湖光機電産業基地中心区とも許可された。 

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記念写真に納まる経済技術開発区の兪佳麗さんと旗沢透氏

 開発区には工業企業600社があり、その内外資企業は200社近くある。業種は光ファイバー通信、新型電子部品、精密機械、微型モーターなど産業で、光機電一体化の産業特色を形成した。日本、中国台湾、中国香港、韓国、ドイツ、スペイン、アメリカ、スウェーデン、イタリアー等20の国或は地域からの投資者がいる。その内日本から投資した企業は56社に達した。例えばJFE、日本電産、NTN、黒田精工、津上精密、関東辰美等国際有名な企業が多い。近年来、欧米からの企業はますます増え、金額は絶えず増加している。現在韓国SK、韓国ポスコ、日本JFE等を含む世界500トップ企業12社は開発区に集中して浙江省世界500トップ企業の八分の一を占める。

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平湖市の魅力を披露する吉田稔総経理(右)

 平湖市経済技術開発区管理委員会招商(誘致)局で柳平・局長が視察に来る上海艾麗( ARI)投資管理コンサルティング会社投資顧問の旗沢透氏に、「人口80万人弱の平湖市に千人の日本人が進出しており、投資環境やサービス精神などのメリットが明らかだ」と平湖市の魅力を力説した。  

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日本式大浴場まで備えてある緑陽大飯店「グリーンサンホテル」 

 平湖市に進出した日本電産総合服務(浙江)有限公司傘下の緑陽大飯店「グリーンサンホテル」の吉田稔総経理が、「平湖市の地元政府および関係者側は外資系企業をバックアップし、たとえ、日中関係悪化の昨年9月においても経済活動に差し支えなかったことが安心している」と微笑む。

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 緑陽大飯店内の日本料理店の一角

 緑陽大飯店はオープンしたときの客室260室から今現在360室までに拡張し、衛星放送や日本式大浴場まで備えており、日本料理店では日本人シェフが自ら包丁を握り、平湖市で最高の評価を確立している」と吉田総経理は慢話が続き、平湖市の名誉市民を目指していると胸を張る。

(章坤良 写真も)

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