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楽劇万葉樂が、上海理工大学で上演
2013年 3月 8日16:18 / 提供:
『楽劇万葉樂』

 日本文化のルーツを探る企画の一つとして、『楽劇万葉樂』が7日午後、上海理工大学で上演された。歌手として女優として活躍中の松坂慶子氏、若手俳優で声優でもある野沢聡氏、そして狂言和泉流九代目当主である野村万蔵氏が、今回のステージに登場した。  

 上海元副市長・上海現代サービス協会会長の周禹鵬氏が、「唐の文化は日本で保存され、そして新たな発展がありました。文化は民族発展の要素でもある。両国交流の懸け橋として、民間の文化交流は重要な役割を果たしています。今回のイベントは日本の高名な女優の松坂慶子氏、若き男優の野沢聡氏、そして、狂言の代表の野村万蔵氏をお招きして、両国間の文化交流を促進し、新たな花を咲かせます」と話した。  

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『楽劇万葉樂』を観賞する前に話し合う周禹鵬氏(中央)と泉裕泰氏(右)

 在上海日本国総領事の泉裕泰氏は、「日本文化は中国文化の影響を受け取り、今回は中国、韓国、日本が一つの大きな文化圏にあった時代の芸能と歌、踊りで日本文化を楽しめます。日中文化の長さと深さを意味しています。そして、今回のイベントは理工大学の学生と子供も登場します。より良く日中文化の理解を深めるため、ぜひお楽しみください」と挨拶した。

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『楽劇万葉樂』

 『万葉集』は7世紀後半から8世紀後半にかけて編集された日本最古の歌集で、天皇から庶民まで様々な身分の人々が詠んだ歌約4500首が集められている。その中の有名な実在の人物「額田王」を女優の松坂氏が、またその恋人であった大海人皇子を野沢氏が演じ、歌の掛け合いをする。

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『万葉集』のセリフ

 そして、日本の芸能の最も古い形である『三番叟』を、狂言師野村万蔵が舞う。 紹介によると、上海理工大学は国際間の交流を重視していて、中日両国の相互理解と友誼を促進するため、今回のイベントを共催した。

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観衆と記念写真に納まる松坂慶子氏ら

 昨年2月に、理工大学の学生団は東日本大震災の被災地を訪問し、福島の被災者と一緒に餃子を作ったり、工芸品を作ったりして、支援を与えた。その行動も現地の自治体と人々に好評だった。今回は日本の有名な狂言公演チームを招き、素晴らしい体験ができるように願っているという。

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筆者と記念写真に納まる松坂慶子氏

(兪静斐 写真:章坤良)

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