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日本を知り、日本を体験できる民間レベルの交流を
2013年 2月 1日9:36 / 提供:
終了式で終了証を持って記念撮影におさまる全員

 日中文化交流センター上海事務所によると、上智大学主催、日中文化交流センター実施の中国大学に在籍する中国人大学生を対象とした短期留学プログラム「上智ウィンタースクール」は昨今、幕を閉じた。

 上智大学と中国とは親しい関係にあり、2010年中国の温家宝首相が来日した際は上智大学を訪問して上智の学生達とキャッチボールをするなど交流を深めた。また2012年5月再び上智同大学を訪問し「日中友好のために貢献してほしい」と学生達を励ました。同プログラムは2011年第一期から文部科学省の奨学金を受ける対象になり、参加する学生は1名8万円の奨学金を受けることができる。

 今回中国から参加したのは、15大学の42人。日本語能力の向上を図る「日本語学習」と、現代日本を学ぶ「日本事情」の2科目を 8日間で学び、課題・レポート提出と試験で成績評価を受ける。同大学からは成績表と終了証が発行され、学生は在籍大学で単位を認定される。

上

上智ウィンタースクール

 「日本事情」の授業のテーマは・戦後の政治体制における日本国憲法・「日中のマクロ経済関係について」など日中関係を考察するための基礎知識の醸成を狙ったもの。1月24日に新聞学科の鈴木雄雅教授は校外実習でフジテレビ本社の参観を引率し、生放送の現場などを見学し学生たちは深く興味を示した。また、「日本のエネルギー政策」という授業は環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也氏が講師となり、次世代のエネルギー政策について講義を行った。修士2年生の黄亮さん(23)は「自然エネルギーの可能性を学べて新鮮な内容だった」と話した。

 日中文化交流センター上海事務所は、「2013年、日中両国間はいろんな問題の解決が必要だが、このように短期留学プログラムを通じて日本を知り、日本を体験できる民間レベルの交流を引き続けたい」と表明した。

(編集:章坤良 写真:日中文化交流センター上海事務所)

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