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莫言の受賞は上海出版社の栄光=方世忠局長
2012年 12月 11日10:50 / 提供:
初めてノーベル文学賞に選ばれた莫言氏

 上海市新聞出版局の方世忠局長が、ことしのノーベル賞の授賞式がスウェーデンのストックホルムで行われ、中国国籍の作家として初めてノーベル文学賞に選ばれた莫言氏(57)に言及すると「莫言の受賞は上海出版社の栄光だ」と語った。 

 方局長はまた、1930年代以来上海で魯迅や郭沫若などの著作出版史を振り返り、「莫言氏は上海の文化雰囲気を好きになり、書いた作品16部を上海文芸出版社に出版させた」背景を紹介した。

 ストックホルムで10日開かれたノーベル賞授賞式で、文学賞の作家莫言氏は、えんび服姿で出席した。

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えんび服姿で初めてノーベル文学賞に選ばれた莫言氏

 莫言氏(ばく・げん)は1955年、中国山東省高密県の貧しい農村に生まれた。本名は管謨業(コワンモーイエ)。莫言は「言うなかれ」と読めるが、あえてそれをペンネームにしたという。そこには中国で書くことの意味が込められているようだ。1976年に人民解放軍へ入隊後、文学を学び、1981年に執筆活動を開始。チャン・イーモウ監督による映画版「紅いコーリャン」の原作者として知られる。

 1996年発表の小説「豊乳肥臀」、2009 年に一人っ子政策というテーマを初めて真正面から取り上げた長編小説「蛙鳴(あめい)」を発表し、ほかの代表作には「白檀(びゃくだん)の刑」や「転生夢現」、「至福のとき」、「生死疲労」、 「酒国」などがある。

(編集:章坤良 写真:斉魯晩報)

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