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上海から長崎の旅へ、「赤の美」撮影の受賞者
2012年 10月 18日8:42 / 提供:
上海と長崎を結ぶ海上航路--オーシャンローズ号

 日本国長崎県政府は、7月1日〜8月31日の期間、資生堂(中国)投資有限公司傘下の有名ヘアケアブランド「TSUBAKI」とともに「赤の美」撮影コンテストを行った。そして、コンテストの組織委員会が選出した20枚の優秀作品が「日本長崎快適クルーズの旅」賞を受賞した。

 この幸運な受賞者は、10月2日、上海と長崎を結ぶ海上航路--オーシャンローズ号に乗って4泊5日の長崎五島TSUBAKIの旅に出発した。期間中は、長崎のグルメを味わい、五島の風景を堪能、さらには美しい願いをこめた椿の木の植樹も行った。

 受賞者たちは3日に長崎港へ順調に到着し、まずは長崎市内を観光した。徳川時代末期から明治時代に長崎市内に建てられた西洋建築のグラバー園に集まり、欧風ムードのただようガーデンを見学。稲佐山では「日本三大夜景」の一つと称される1000万ドルの長崎の夜景(今年10月5日、「世界新三大夜景」に認定された)を見渡した。原爆犠牲者の冥福を祈念する和平公園、長崎市の中心を流れる中島川上の日本最古の石橋?眼鏡橋も見学した。参加者たちは行く先々で美しい景色に感嘆し、思い出を写真に収め、地元土産を買って、大いに楽しんだ。

植

植樹記念写真

 4日の昼、長崎市内見学を終えて、期待に胸を高鳴らせた一行は海上タクシーに乗って、今回の旅のメイン?五島市へと向かった。地元政府の職員と市民代表が五島市福江港で歓迎の横断幕を掲げて一行を手厚く出迎えた。また、記念撮影も行われた。午後、一行は遣唐使ふるさと館へ行き、専門家によるツバキオイルの活用方法の説明を聞いた。「TSUBAKI」の主要なヘアケア成分である「高純度ツバキオイル」は、五島列島産の椿の実から「一番搾り」のみを抽出、精製しており、つややかでコシのある髪にしてくれる。

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海水浴場

 説明では、ツバキオイルの利用価値と使用方法について詳しく説明した。食用も可能で、コレステロール降下作用があり、豊かな不飽和脂肪酸(美容酸)や肌に有効な栄養成分を含有しているため、さまざまな化粧品やスキンケア用品にも使われている。ツバキオイルは豊富な保湿・毛髪ケア成分を含み、髪をつややかにし、昔から日本女性の愛用品として髪のお手入れに使われてきた。専門家の指導の下、参加者らはツバキオイルを使った簡単な手のマッサージを体験した。

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鬼岳 

 最後にはプレゼント抽選の機会も設けられ、ツバキオイルをかけたアイスクリームと椿茶を味わいながら雑談を楽しんだ。ある参加者は、「ツバキオイルでマッサージしたら手がとてもやわらかくなった。帰ってからも使い続けたい。友達にもぜひ勧めしたい」と話していた。

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教会堂

 今村製油所で一行はその搾油作業を見学した。80年以上の歴史を持つ家族経営の製油工場では、代々受け継がれ研鑽を重ねてきた製油方法を用いて、椿の種の選別から搾油の工程まで、すべての工程が密接に関連し合い、手間隙をかけた作業が行われている。これこそが、このオイルの一滴一滴を貴重なものとするゆえんである。

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サザンカ(山茶花)

 日本の九州島長崎県の西方にある五島列島は、美しい海と豊饒な土地など自然に恵まれ、日本最高品質の椿を育てている。五島は日本少数の椿の島でもある。五島の椿の産出量は、かつては日本の全産量の50%を占めていた。11の有人島と52の無人島からなる五島列島は、大海原と大自然に囲まれている。1年を通じて釣やヨット、サーフィン、ダイビングといったマリンスポーツを楽しむことができる。そのため、五島には山いっぱいの椿のほかに、高浜海水浴場や蛤浜海水浴場などの日本有数のビーチと清々しくおだやかな自然風景もある。また、五島は奈良・平安時代には遣唐使が日本を出る前に最後に寄港する地で、中国と文化や貿易などの交流を促進した。中世期以降は新たな海外との貿易拠点として、江戸時代にキリスト教徒の移住地となった。そのため、堂崎教会や頭ヶ島教会のように、完全に地元に溶け込んだ世界的な遺産としての教会が多数ある。

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記念写真

 今回のTSUBAKIの旅を美しく締めくくるべく、最後に鐙瀬ビジターセンターで椿の植樹記念イベントが行われた。駐長崎県中国総領事館の李文亮総領事と、野口市太郎五島市長が出席し、祝辞を述べた。野口市長はまず、中国からやってきた写真愛好家たちに対し、心からの歓迎の意と感謝の気持ちを表し、次のように述べた。「五島の豊かな自然と美味・珍味を存分に味わっていただけましたでしょうか。古来より日本と中国の経済・文化交流の重要な中継地であった五島は、中日両国の平和と繁栄を祈る友好の島として、永遠の中日友好を祈念していきます」。最後の締めくくりとして、末永い友情の願いを託した5本の椿の木を皆で植えて、記念写真を撮影した。

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長崎の夜景

 中国と海を隔てて向かい合う長崎は、日本から中国に最も近くにある歴史と文化の名都だ。古来より、中国との密接な貿易や文化の往来があり、中国文化の影響を深く受けている。

(編集:章坤良) 

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