上海市民をひきつける南翔「古猗園」の牡丹祭り
2012年 5月 2日9:56 / 提供:
上海市北部の南翔「古猗園」で5月6日までに開かれる牡丹まつりが、メーデー連休中、多くの上海市民をひきつけている。古猗園で最も有名とされているのは百年花魁と言われる清代に植えられた紅牡丹で、そのほか園内には50種2000株余りの牡丹が植えられ、美しい牡丹園を形作っている。
また、牡丹まつり期間中に、昆劇の公演なども園内で開かれており、春のひとときを中国的な牡丹の風景の中で過ごせるというこの季節ならではの趣のある風景が用意されている。
古猗園は、16世紀半ば、明代の嘉靖年間に作られた。竹が多く「竹の林がすばらしい」という意味で当時は猗園と呼ばれたという。つまり、「猗」は中国古代詩集「詩経」でよく使われる文字で、「すばらしい」という意味の賛美を示す感嘆詞。詩経に「緑竹猗猗」(緑の竹が美しい)という一節が見られ、そこから名がとられた。その後、1746年、清代の乾隆11年に大改築され、「古くかつすばらしい」という意味で、古猗園と改名された。
牡丹まつり
牡丹まつり期間中に、昆劇の公演
手で磁器牡丹を作る女性
磁器牡丹展
牡丹まつり
園内は逸野堂、戯鵝池、松鶴園、青清園、鴛鴦湖、南翔壁の6つの区域に分けられ、それぞれ趣が異なっている。園内には池が多く、建物が池と調和するように建てられている。
(章坤良 写真も)
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