3. 上海の現状

　中国最大の外資企業集結地の一つである上海では、上海人保局はまだ具体的実施細則を制定していない。一方では、欧米系を代表する外資協会は一定のルートを通して上海人保局に外国人社保問題について柔軟な対応を求めている。他方では、上海人保局もまた、いかに実施細則を制定し、各方面とのバランスを取るかに悩まされている。

　調査結果では、今後の実務の中である執行方案がなされる可能性がある（執行方案とは、上海人保局が実施細則を公布してから、この実施細則の実際執行に対する監督の強度）：外資企業に実際に就職している外国人の総人数、勤務年数（労働契約年数）を踏まえて、この外資企業に対し厳格な監督措置を取るかどうかを判断する。このことは、大型外資企業が外国人社保問題に関し厳格な監督を受ける可能性が大きくなることを意味する。

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