Home > ニュース > 上海  > 新年、上海を舞台に日系企業誘致へ=『新年展望』(8)
新年、上海を舞台に日系企業誘致へ=『新年展望』(8)
2011年 12月 30日17:16 / 提供:
製造中のクルーザーで新年の企画を語るシーバー経理(左)

 中国三国時代、呉の国の孫権帝末裔の集落地でもある浙江省富陽市。同市は上海から230キロ離れており、人口72万人だ。改革・開放以来、外資系企業が多く進出しており、日系企業では光ファイバー通信網向けの部品製造を手がける杭州富通昭和線纜配件や住友電工などが進出している。

 新年を前に、上海艾麗( ARI)投資管理コンサルティング会社投資顧問の旗沢透氏、副総経理の平井茂氏一行が、富陽市招商(誘致)局を訪ねた。

 富陽市招商局の陳保恩・科長が、「新年、上海を舞台に日系企業を誘致する」と明らかにした。陳科長はまた、2012年に富陽市の「ハイテクパーク」、「銀湖科学創業パーク」、「新登新区」、「場口新区」という四つの富陽市経済開発区で生物医薬や省エネや環境保護など、外資構造の最適化や科学技術の革新などのプロジェクトの導入を優先させる考えを明らかにした。   

DSCF0014.JPG

新年の企画を語る陳保恩・科長(右)

 クルーザー産業も進む富陽市は、国内外のニーズに応えて、風光明媚な富春江の「地の利」によって、運動用のカヌーやヨットやクルーザー製造に力を入れている。 富陽市にある浙江華鷹集団、杭州飛鷹船艇有限公司の熊樟法・総経理補佐は、「新年に日米などのメーカーと協力し、優れたクルーザーを製造したい」と抱負を語った。杭州華鷹普莱特遊艇有限公司のシーバー経理も、「新年、中国のクルーザー産業は明るい」と楽観視している。   

DSCF0018.JPG

新年の企画を語る熊樟法・総経理補佐(左) 

 年末に、中国国家発展改革委員会と商務省は、新たな「外資系企業投資産業指導目録」を発表した。それによると外資系企業の省エネや環境保護、次世代情報技術の開発、ハイエンド設備製造業などの新興産業への投資を奨励し、知的財産コンサルティングサービスを含む現代サービス業への海外投資をも奨励して、民生改善などサービス業における外資利用を支援するとしている。

(章坤良 写真も) 

関連記事