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中国に“第二の富士電機”を構築へ
2011年 11月 1日9:02 / 提供:
富士電機のポスター

 「今年から富士電機はエネルギー・環境分野事業の推進に力を入れ、日本の富士電機から“世界の富士電機”になることを目指し、同時に『市場開発力』と『営業力』、『製造力』を強化する。世界約130社の会社が同じ志で協力・奮闘し、“世界の富士電機”へ向かって前進する。富士電機のグローバル戦略における極めて重要な一部として、私たちは中国での事業計画を新たにまとめ、投資性会社である富士電機(中国)有限公司を設立した」。

 自信満々の富士電機株式会社代表取締役社長の北澤通宏氏が31日に上海市内のホテルで行われた「富士電機(中国)有限公司方針発表会」で、会場に集まったゲストたちに富士電機株式会社と富士電機(中国)有限公司の基本概況、及び今後の中国における具体的な発展計画を紹介した。

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今後の中国における具体的な発展計画を紹介する北澤通宏氏

 北澤氏は、また、「中国での“環境型都市”と“低炭素社会”づくりに貢献していくとともに、ここ中国に“第二の富士電機”を構築したい」と抱負を語った。

 富士電機(中国)有限公司董事長の濱田隆道氏も、「新しくなった富士電機(中国)有限公司は、中国企業、大学、政府機関等と積極的に業務提携、共同開発、M&A、調達等の協業を行い、両者のWin-Win関係を目指し、また、投資性公司として積極的に投資を行い、事業を拡大して行く」と述べた。

 ゲストの富士電機中国代理商、著名な大学の代表者らも出席し、富士電機の今後の発展に対する期待をこめて祝辞を述べた。

 中国「第12次5ヵ年計画」にはすでに「環境保護・省エネ」が重要事項として組み込まれている。新たなスタートを踏み出した富士電機は、エネルギー・環境分野を中心に、中国市場にマッチした技術創造、製品の販売から、設計・施工・アフターメンテナンスなど周辺の領域に事業を拡大していく。また、各事業分野内の顧客にとって最も強力なパートナーとなることを目指して、中国のユーザーへトータルソリューションをたえず提供していく。低炭素化社会に向けるEV/HEV市場とスマートグリッド領域、また、中国購買力アップによるスーパーマーケット・コンビニエンスストア、自動販売機向け等、生活における幅広い分野に貢献することを企業の目標とし、富士電機の「電気を自在にあやつる技術」を存分に活かして、中国の「環境型都市・低炭素社会」の実現のために自身の力を注ぎ、中国社会へのさらなる貢献を目指す。

 地球温暖化や資源不足などの問題が深刻化する現在、いかに安全かつ有効にエネルギーを利用するかという問題は、すでに人類の未来を左右する重要な課題になっている。このような時代背景のもと、富士電機は創業以来長年培ってきた「電気を作る」創エネルギー技術と共に、パワーエレクトロニクス技術に代表される「電気を自在にあやつる技術」を駆使して、「エネルギー・環境」分野でつねに模索と革新を続けている。

 富士電機の中国との関係は40年に及び、1965年に四川省射洪県に中国最初のバルブ水車発電機、揚水発電機を提供し、その後も中国の社会発展に貢献するという責任感をつねに持ち続け、企業の社会的責任を体現している。

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 今年、富士電機(中国)有限公司と正式に社名を改め、中国地域投資性会社として新たなスタートを踏み出しました。富士電機は20世紀80年代という早い段階で浙江大学との交流・協力を展開しており、それぞれの力を発揮して社会にエネルギーとソリューションを提供している。2006年に浙江大学に研究開発センターを、2010年には「浙江大学――富士電機イノベーションセンター」を設立し、電気・エネルギー・環境・ITの4つの分野で協力を展開している。

 また、富士電機は今年11月に上海で行われる中国最大規模の工業博覧会に大規模出展する。富士電機として2008年に出展して以来、今年で4度目の同博覧会出展となる。この博覧会での展示を通じ、中国での富士電機ブランドの浸透や省エネ・エコを中心とした多種の専門技術製品プロモーションを行う。富士電機(中国)有限公司の総合力を発揮した展示内容により、更に一貫体制の結束力を高め、顧客のニーズをさらに身近に捉えて、よりスピードと機動力のある事業活動を推進していく。

(章坤良)

 

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