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紹興市省エネ・環境保護産業投資説明会が上海で開催
2011年 10月 23日15:22 / 提供:
「海を観ながら波うちを聴く」という書道を示す紹興市の徐明光副市長(中央)ら

 中国・紹興市人民政府主催で、「2011紹興市 省エネ・環境保護産業投資説明会」が週末、上海環球文化メディアセンターで開催された。紹興市の徐明光副市長が席上、「中国政府が提唱する省エネ・環境保護に日本の技術を生かしたい」と呼びかけた。

 紹興市では、近年、省エネ・環境保護産業を推奨してきたが、更なる技術発展を目指すため、日本からの投資や企業進出を誘致している。また、東日本大震災後の日本を支援する意味でも、第二の工場を紹興市に設立してもらう意欲をしていている。

 紹興は、中国に最初の王朝が誕生して以来、長い歴史が続いている都。日中間の歴史からみても紹興出身の文豪「魯迅」が東京や仙台に留学したことがあり、両国間で極めて良い印象を持っている。今回の投資説明会では、紹興市の歴史や観光、特産についても紹介し、紹興市と日本との友好の絆を強めたい考えだ。

 紹興酒の産地として有名な紹興は浙江省中北部に位置する「長江デルタ16中心都市」の一つである。北の上海までは230キロメートル、西の杭州までは60キロメートル、また東の寧波までは130キロメートルの距離にあるが、2012年までに総距離69キロメートルの「紹興嘉興江跨大橋」が完成すると、上海までの距離は160キロメートルにまで短縮され、上海1時間半経済圏に属するようになり、交通利便性が大幅に向上する。

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紹興市省エネ・環境保護産業投資説明会会場

 また紹興市は経済総量が長江三角州において第9位、全省第4位であるほか、中国における上場企業数が26社、海外での上場企業数11社、また国家級の重点ハイテク・新技術企業は214社、省級同359社を擁し、浙江省で唯一「全国技術革新工程モデル都市」と称されているところである。また民営企業が経済総量の95パーセントを占め、内、45社は全国民営企業トップ500社に選ばれている。主要産業は、紡織、機械電子、医薬・化学工業、食品、省エネルギー・環境保護関連の5つである。

 外資導入について、主要外資企業としては、日本・丸紅、トヨタ、ニチメン、伊藤忠、双日等数百社の日系企業が進出している。

(章坤良 写真も)

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