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上海側協賛の「孫文・梅屋庄吉と長崎」特別企画展が開幕
2011年 10月 1日10:53 / 提供:
孫文と梅屋庄吉夫妻三名の全身像

 辛亥革命100周年を迎えるにあたり、長崎県の主催で、中国国家文物局、中国宋慶齢基金会、上海市孫中山宋慶齢文物管理委員会などが協賛する「孫文・梅屋庄吉と長崎」特別企画展が、1日から翌年3月25日までの期間、長崎歴史文化博物館で開催されている。中国政府が贈呈する、孫文と梅屋庄吉夫妻3名の銅像も展示されている。

 中国国務院新聞弁公室と中国社会科学院、長崎県などは8月3日、中国日本大使館で特別記者会見を開いた。辛亥革命と孫文の功績を記念すると同時に、梅屋庄吉が中国に4体の孫文銅像を贈呈した返礼として、中国が長崎県に対し、孫文と梅屋庄吉夫妻三名の全身像および半身像の銅像を贈ることを発表した。銅像は9月に完成し、その後日本に輸送され、長崎歴史文化博物館で展覧された後、2012年に長崎市の公園に置かれる。孫文と梅屋夫婦の銅像が設置されるのは、日本でも初めて。

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あいさつする長崎県の中村法道

 庄吉のひ孫小坂文乃さん=東京都=所蔵の庄吉関係資料110点も大きな見どころ。「富貴在心」(富は人の心の中にある)と信条を揮毫(きごう)した書や、孫文と出会った日付と場所を記した日記などを展示している。このほか庄吉が中国に撮影隊を派遣し辛亥革命の様子を記録した貴重なフィルムの上映や、孫文の死後、庄吉が中国に贈った4体の孫文銅像のうち南京にある1体を最新技術で複製したレプリカ(高さ2・5メートル、樹脂製)も展示される。

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長崎歴史文化博物館

 中国人観光客の日本への移動が日増しに便利になっており、日本各地も中国人観光客を迎えるためにさまざまな努力を試みている。長崎と上海を結ぶ航路が、11月に正式開通運びとなる。新航路による県内の経済発展を見据え、長崎県は市と町および各団体の意見を集め、中国人観光客への対応策を講じている。

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長崎港

 長崎県政策企画課によると、観光業者は県内の特色ある観光資源の再編を行っており、中国人観光客にとって利便性の高い観光路線を企画中だ。例えば商店街の中国語通訳、免税活動、体験型観光設備の開発、外国語ガイド・標識の増加等が挙げられる。長崎県は21の市と町、各商工団体、観光協会、農協、漁協等の186の団体に対して、中国人観光客をもてなすプランの作成を促している。

(編集:章坤良 写真:長崎県) 

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