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知的財産権保護のイベント開催=ジェトロ上海事務所
2011年 5月 20日16:39 / 提供:
受賞する2010知的財産権保護貢献部門

 日本貿易振興機構(ジェトロ)/IPG(在華日系企業知的財産権保護聯盟)主催する「2010在華日系企業知的財産権保護貢献部門感謝式典」が19日、上海市内のホテルで開催された。

 式典は、2010年に、日系企業の知的財産権保護に関し、権利者との連携協力など積極的な取り組み姿勢により特に優れた成果をおさめた地方の関連政府12部門に感謝の意を表することを目的として開催したもの。12部門の選定は、IPGメンバー企業からの推薦を受けた後、選定委員会(日系企業10社)が行った。

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あいさつする三根伸太郎所長

 席上、日本貿易振興機構上海事務所の三根伸太郎所長、在上海日本国総領事館の平木場弘人首席領事、経済産業省製造産業局模倣品対策・通商室の三橋敏宏室長が、これまでの日系企業の知的財産権保護を振り返り、今後の日中交流・協力に期待の言葉を述べた。

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あいさつする楊国華副司長

 一方、中国商務部条約法律司の楊国華副司長が、知的財産権保護は「発達した国と発展途上国にとって共同に直面する挑戦」との見解を示し、知的財産権保護に尽力すると表明した。

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あいさつする平木場弘人首席領事

 中国では近年、「知的財産権戦略綱要」の発布、各種法律法規の整備など国家政府による施策が強化される一方、法律の執行を担当する地方の各司法・行政部門においても、権利侵害品の取り締まりや消費者保護に寄与する活動などが積極的に実施され、優れた前例となる活動、社会的影響力ある活動など顕著な成果も多く創出されている。それら顕著な成果を創出した地方政府部門の方に対して敬意と感謝の念を表する式典を開催することで、地方政府部門と権利者との信頼関係を深め、政府部門担当者のモチベーション向上を図り、知的財産権保護の更なる推進を目指す。

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あいさつする三橋敏宏室長

 また、各地の政府部門による優れた成果を取りまとめ、毎年式典開催においてその成果を公表することで、知的財産権保護を重視する社会環境の醸成が期待される。過去3回の同式典開催の成果として、権利者との連絡体制の円滑化、被選定当局の自発的な取り締まり強化、刑事移送の推進など、知的財産権保護の強化において具体的な成果も出現している。

 (編集:章坤良 写真も)

 

 <2010知的財産権保護貢献部門>

江蘇省知識産権局(江蘇省)推薦企業:立法研究ワーキング・グループ(18社)

珠海市公安局(広東省)推薦企業:事務機消耗品ワーキング・グループ(7社)

広州市公安局番禺区分局(広東省)推薦企業:カシオ計算機株式会社広州市公安局越秀分局経偵大隊(広東省)推薦企業:日産(中国)投資有限公司

上海市公安局宝山分局(上海市)    推薦企業:株式会社デンソー

呉江市工商行政管理局(江蘇省)推薦企業:JUKI株式会社

淮安市洪澤工商行政管理局(江蘇省)推薦企業:シャープ株式会社

上海市工商行政管理局宝山分局(上海市)推薦企業:株式会社デンソー

江蘇省質量技術監督局(江蘇省)推薦企業:JUKI株式会社、ペガサスミシン製造株式会社(共同推薦)     

株式会社カネボウ化粧品、農薬ワーキング・グループ(6社)

珠海市質量技術監督局(広東省)推薦企業:株式会社リコー義烏市質量技術監督局(浙江省)推薦企業:電卓ワーキング・グループ(4社)

大連税関(遼寧省)    推薦企業:三洋電機株式会社

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