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上海語の衰退で、郊外では「発音者」が見つけがたい
2011年 5月 7日12:22 / 提供:

 「文匯報」6日付報道によると、上海語の衰退は確定している、と専門家たちが結論を出した。上海語は本当に保護しなければいけない状態になったという。 

 3月に上海市言語文字委員会が、純正な上海語を記録し音声資源データベースを作成するために、純正な上海語を話せる「発音者」を集めるよう「集合命令」を出した。  

 4月の末に募集は終わった。中心部のサンプル収集は順調に展開していたが、郊外の情況はあまりよくない。誰も来ていないところもあるという。  

 計画通りに、全市12カ所の募集地点では、それぞれ4人の発音者による上海語と3人の発音者による上海人の普通話の音声資料を採集した。浦西都市中心部の2カ所の拠点では、すでに200人余りのボランティアが応募したが、郊外ではまだ人数が足りないという。

 郊外での「発音者」が足りない理由が複数ある。閔行?莊鎮を例に取れば、合格した発音者は、?莊鎮の小学校と中学校に就学し、その後、?莊鎮を4年以上離れたことのない人である。その上、両親と配偶者も?莊鎮生まれ?莊鎮育ちという条件がある。しかし、この小さな町で、ずっと暮していた人は少ない。人口の移動が頻繁である。  

 昔は、上海語は中国の言語に影響していた。造語力の強かった上海語は、海外から伝来した事物に名を付け、作家や記者の文章を通して口語より文語に転換し、普通話の語源となった。しかし、現在の上海語は影響力を失うと共に、多くの生き生きした言葉も消え、造語力が低下したという。上海大学言語研究センターの銭乃栄教授の調査によると、上海の若者が上海語の熟語について詳しくないことが分かるという。

(実習編集:郭炎君)

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