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「龍之夢」が、特売会で偽物ブランド品を販売
2011年 4月 15日15:48 / 提供:
長寧区龍之夢ショッピングセンターでは、特売会の広告は目立つように貼られた

  「東方早報」14日付報道によると、龍之夢ショッピングセンターで開かれた特売会を一回りすると、会場にいろいろなブランド品が揃っていると見える。腕時計、化粧品、服装、カバンなど、商品の種類は多い。あるブースでは、さまざまなブランド品の腕時計が並んでいて、シャネルの時計は59元の安さで手に入れることができる。「全部本物なんです。昨日、工商局の人が検査に来たばかりで、ご安心ください」と、営業員は強調したという。 

  59元のシャネルの時計、299元のナイキの運動靴、それは偽物だろうと聞かれると、「本物よ、全部本物ですよ」と、営業員は保証する。消費者は少し疑いがあるが、有名なショッピングセンターでの特売会のため、買ってしまった。しかし、著名な老舗も偽物を販売する可能性がある。例えば、中山公園の付近にある龍之夢であるという。 

  11日午後、中山公園の龍之夢ビルを訪れた。エスカレータのドアや、壁に張り付いている広告は、「2011春季服装飾り物ブランド品特売会」と書いていた。9階にある特売会の広場には、ブランド品の運動靴が並んでいた。靴をよく見ると、「ナイキ運動靴」は少し軽く、細部が違う。 

  「サイズ不全だから特売する」と、店主は主張した。 

  299元のナイキ運動靴を買い、龍之夢1階にあるナイキ専売店で、その運動靴の正体を確認した。そこの店員は、特売の商品だと一目で分かった。それから、本物と偽物の区別を説明してくれた。偽者のバーコードはプリントしたものだが、本物のバーコードは糸で縫いつけたのだという。

  また、特売会で買った他の6社の運動靴を専売店で検証すると、非正規商品だと全部同じことを言ったという。 

  龍之夢特売会の主催者である上海越益会展サービス公司の担当者の厳氏によると、特売会の会場は龍之夢に借りて、期間は1週間である。「商品は本物か偽物かと事前に確認しにくいが、ブースを設置するために、三つの証明書でさえあればよいと規定している」という。 

  13日、長寧区工商支局が龍之夢9階にある特売会を調査に行ったとき、偽物ブランド品は全部消えていた。 

  長寧区工商支局の王科長によると、偽物を販売する店は、情報に敏感で、取り締まりをする前に逃れたという。 

  しかし、同日夜に、特売会を再訪すると、朝に消えた偽物が正々堂々と販売されていた。皮肉なことに、店主は、「今日仕入れたばかりの物で、速く買いましょう」と言っていた。 

  どうして偽物ブランド品を根絶できないか。長寧区工商支局の朱科長によると、数年前、展示会についての法律規定が変わったため、店は容易に特売会を開ける。しかし、工商部門は、事後の監督?管理しかできない。検挙を受けた後、工商部門が出動するというプロセスに延滞がある。偽物の取り締まりは難しいという。 

  上海匯業弁護士事務所弁護士の呉冬氏によると、消費者は直接にレシート、領収書を提供した販売者に賠償を要求してもいいが、特売会を主催する会社に賠償を要求してもいい。もし主催者、あるいは販売者に詐欺的な行為があれば、商品価値の2倍の賠償が主張できる、と呉弁護士は指摘した。

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