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卯年を迎える「中国結」展が上海古猗園で開催
2011年 1月 19日13:58 / 提供:
卯(うさぎ)年を迎える「中国結」展

 上海南翔にある名園、古猗園の「石韻斎」でこのところ、卯(うさぎ)年を迎える「中国結」展が開かれており、氷点下気温の中で、暖かい卯(うさぎ)年(農暦新年=今年2月3日)の雰囲気を濃厚に漂わせている。

 中国結には、「団結」「夫婦の契りを結ぶ」など、団らん・親密・暖かい人間関係などを表すときによく使われる。  

 先祖たちの生活の中でも「結び」は非常に重要な役割を果たしてきた。周口店の北京原人出土地から掘り出された骨針や飾り物からも、「結び」が旧石器時代すでに先祖たちの生活で利用されていたことが推測される。また、文字のない時代のコミュニケーションの手段として、あるいは記憶のための記号としても、「結び」によって物事を記録する「結縄記事」が使用されていた。

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卯(うさぎ)年を迎える「中国結」展      

 中国結は、唐代に流行し、その時は一種類の結びだけで飾る形態が多かった。清代は中国結びが発展したもう一つの時代で、対称性、緻密性、等の特徴を持ち合わせている。現代的にアレンジされた物も多く見受けられるが、基本的には、福・禄・寿・喜・財の五福が中心となっている。 家・店・車内・ランタンに吊るしたり、服装やバック、携帯ストラップ等 色々な方面に使われている。

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 ここ十数年、一時衰えを見せた中国伝統の結芸は、中国だけでなく日本、韓国、東南アジアでも研究が進み、人々に愛用されるようになった。 

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(編集:章坤良 写真も)

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