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上海〜杭州リニアの着工スケジュールはなし
2011年 1月 18日17:23 / 提供:

 浙江省政治協商会議委員・浙江省発展改革委員会副主任・省発展計画研究院長の劉亭氏が18日、「上海〜杭州リニアプロジェクトは、浙江が原因で放置しているわけではない。現在、着工する可能性は大きくない」とアピールした。

 上海〜杭州リニアの全長は約175キロで、工事予算は約350億元だ。2006年3月に、国務院はプロジェクト提言書を認可した。鉄道部総企画士の鄭健氏は2010年中国「両会」で、上海〜杭州リニアプロジェクトの立案を認可し研究を深めている。その後、鉄道部と浙江省発展改革委員会は、同プロジェクトの着工スケジュールがない説明した。

 以前、上海〜杭州高速鉄道の中止は、浙江側の消極的な態度にあると噂された。それに対し、劉氏は最終的な決定権が国家レベルにあり、地方で決めることではない。また、上海〜杭州リニアの前期研究を進めているが、現状によって、同プロジェクトは現在、着工する可能性が大きくないと語った。

 上海〜杭州高速鉄道の開通が、上海〜杭州リニアの運命に影響するかという質問に対し、劉氏は否定しなかった。

 計画によると、上海〜杭州リニアは38分間かかり、高速鉄道より約10分間少ない。この10分間で、数百億元をかけてリニアを建設する価値があるか?それはネットで良く出る話題である。また、リニアの環境保全、収益なども検討されている。

 劉氏は高速鉄道とリニアは、国際的に先進的な交通運輸技術であり、高速鉄道の開通がリニア技術を否定する意味ではない。

 また、北京市政府は市政府購入で、中低速リニアの産業化発展を採用することになっている。中低速リニア技術が採用される鉄道S1は、2012年に竣工し稼動する予定だ。

(編集:曹 俊)

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