Home > ニュース > 上海  > 日本映画『群青』が上海映画祭にデビュー
日本映画『群青』が上海映画祭にデビュー
2009年 6月 15日0:06 / 提供:
観客からのサインの攻め込みに丁寧に応じる田中美里さん

 日本では6月下旬より公開される映画『群青 愛が沈んだ海の色』(中川陽介監督)が、13日午後、中国・上海市で開催される第12回上海国際映画祭にデビューした。

『群青』は主演に長澤まさみ、佐々木蔵之介を迎え、初めて映画ロケが行われた沖縄・渡名喜島で1ヶ月以上に渡り撮影を敢行。父と娘の2代にわたる、愛の痛みと再生の物語が、沖縄のゆるやかな空気と雄大な自然で静謐な映像世界で描かれている。最愛の婚約者を海で失った主人公・凉子を長澤まさみが熱演し、沖縄を舞台に描かれる<美(ちゅ)らシネマ>が上海の観客にも熱い感動を残した。   

 ステージで中川監督は、「順調な人生か、不幸な人生に見舞われた人々に愛を持ちつづける気持ちを表現したい」とコメントしている。

 田中美里さんは、凉子の母親役として、沖縄に渡ってきた薄命のピアニスト役を熱演。映画館で、田中さんは観客からのサインの攻め込みに丁寧に応じていた。

(章坤良 写真も)

?整大小 DSCF0514.jpg

上海市内の映画館で感想を語る田中美里さん

 

<STORY>

 夜明けに空と海が群青色に染まる沖縄の離島…20年前。島にやってきたピアニスト、森下由起子(田中美里)とウミンチュ(漁師)の仲村龍二(佐々木蔵之介)は恋に落ち、娘・凉子を授かるが、由起子は他界。成長した凉子は同級生の一也(良知真次)と結ばれ、結婚の約束をする。しかし、一也は二人の結婚に反対する龍二を説得するために宝石サンゴを獲りに海に潜り、帰らぬ人となってしまう…。沖縄、渡名喜島オールロケ。美しくも残酷な沖縄の海を舞台に長澤まさみ、佐々木蔵之介が、最愛の人を失っても希望を信じて生きる父娘の<愛の痛みと再生の物語>。

出演:長澤まさみ、福士誠治、良知真次、田中美里、佐々木蔵之介 

監督:中川陽介 

配給:20世紀フォックス映画

関連記事