「新聞晩報」のある報道で、普通の警察官の陳棟さんが突然人気の「庶民アイドル」となった。インターネットで、「上海で一番かっこよい交通警察官」という記事が掲載され、さらに自発的に交差点にこの警察官の姿を見に行った市民もいた。これに対し、陳さんは、「平凡な人民警察官の一員であり、同僚たちと交差点をスムーズにし、市民たちが出かけるのに便利なように全力で頑張っている。それだけだ」と返事をした。陳さんは電話で、予想以上に注目されたが、自分の生活が変えられたことはほとんどない。やはり以前と同じように平凡で、忙しい生活を続けている、と話した。
陳さん 唯一の変化は圧力の重さ
「インタビューを受けた翌日、同僚から電話をたくさん受けたが、すべて僕をからかったものだった」。陳さんは、初めて記事を見た反応は、恥ずかしく感じながら、圧力も感じたと話した。
もっと記事を細かく読むと、記事の「一番かっこよい」という言葉の意味がやっと分かった。これは市民たちが自分の仕事に対する認知だった。今後も決して気を緩めることはない。いつでも「受験中」の状態だというと、「試験官」は市民たちである。
ネットサーファーたちの注目の焦点になったことに対し、陳さんは、この個人にあまり注目しないほうが良いと思う。なぜかというと、自分はただ上海交通警察官の一員であるから。現在上海での交通状況は陣痛の時期にあり、市民たちがもっと警察の仕事を認めて、共に難関を越えてほしいと願った。
同僚 8時間以外の陳さん
「我々警察官にとって、8時間の勤務時間」という概念はなく、いつでも残業が必要だ。しかし、残業が終ったら、陳さんはやはり普通の若者と同じように、やさしくて照れくさい男の子である」と、陳さんの同僚が語った。
同僚によると、陳さんは日常生活で、思いやりのある兄で、物事の良く分かる息子で、信用できる友たちである。双子の弟もいるし、しかも同様に交通警察官である。長男としての責任感を仕事にも打ち込んだ。これは陳さんの今の生活状態だという。
(実習編集:王 燕華)