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上海市が初めて私営病院に医療保険制限を開放し 市民は近くで診察を受けられる
2008年 2月 14日15:59 / 提供:

 13日早朝、曲陽路商務センターに住んでいる?培淳さんが平和眼科病院に寄ってみると、意外にも門の上に貼り付けられた「医保定点医療機構」(医療保険使用可能)と書いている銅札が目に入った。「これからここでも医療保険が使えるようになるのだろうか?」と、?さんが楽しそうに話した。即日から、上海市は初めて私営病院2カ所に医療保険を全面開放し始めた。上海市の医療保険部門は同病院の全科の急診と入院サービスを認めることになった。

 「今後は、上海眼科病院、上海新視界病院は医療保険使用可能の医療機関になる」ーー上海市医保局は13日公式サイトでこのニュースを発表した。今回、医療保険政策の重要な調整は、現在の各区域の医療資源分布が不均衡で、地域格差が比較的に大きいという現状を考慮した結果だ。現在、大型病院が一部の地区に集中しているのに対して、住民が専門医に見てもらうためは、区を跨がなければならない地区もある。中心部の虹口、陽浦、普陀、閘北、宝山、嘉定では、市民は眼科で診察を受けたい時に、第一人民病院に行く場合が多い。このため、一院の眼科は1年中混雑状態だ。患者が列を作って順番を待つ現象もよくあることだ。同じく、長寧、閔行など区域でも、市民が眼科に行くなら区級病院という選択肢しかない。こうしないと、バスを乗り換えて、患者数が相当多い五官科病院に行く他ないと、市医療保険部門の責任者は説明した。今回の医療保険政策調整の大筋は、南地区、北地区でそれぞれ実力のある私営病院を1カ所選び、市民に三甲病院の医療費水準より安い、かつ診療技術レベルが高いサービスを提供することだ。

  逸仙路に住んでいる呉菊鳳さんは、13日平和眼科病院診療開始後初めての患者だった。初めて私営病院で完全に医療保険を享受した患者でもあった。「受付代は自己負担の1元で、残りの6元は全部医療保険で支払う。入院した後、最初の3日間は無料で、4日目からベッド代さえ医療保険の保障範囲となった」と、52歳の呉さんは計算しながら話した。彼女は目が白内障と緑内障の病気にかかって、視力がかなり落ちた。この原因で、雪が降った時に転倒したこともあった。「政府が医療保険を開放したことは、本当にこの近くの住民にとってはありがたいことだ」

  上海市医療保険政策は逐次のプロセスで開放される。昨年10月に、上海市の一部の私営病院は先頭を切って、単科診療の医療保険使用可能の資格を取った。テスト中の4カ月間の社会反応は良好で、市民にも大きな反響を呼んだ。現在、多くの私営病院は医療保険政策の制限がもっと緩み、自らも基本医療サービスのメンバーになりたいとしている。                        

実習編集 王琳