上海市第１２期人民代表大会（人大会）常務委員会第４０回会議は２８日に上海市政府の上海都市部医療保険改正案を採択していない。

　２８日午前、上海市人大会常務委員会は上海都市部医療保険の改正案を初審査、計画によりこの方案は審議後に改正され、かつ当日午後常委会の表決に回す。 　

　慣例に従い、政府の議案は常にスムーズにパスされる。しかし、今日の医療保険改正案審議に対して、参会代表が異なる意見を打ち出し、現場の雰囲気が熾烈だと上海市のある人大代表が語った。

　今回の改正案要点は３つだ。一、急診「自己支払い額」基準、免責金額基準、最高支払い上限額基準という「３つの基準」は前年社会平均賃金の調整規定に従い、「３つの基準」と社会平均賃金が「脱線」、定額基準に直す。二、２００１年１月「医療保険改革」後に働き始める被保険者（「新人」）の医療保険待遇を高める。三、個人口座に対する企業負担分保険料を定額基準に直し、医療保険の重病保障能力を高める。

　「３つの基準」と社会平均賃金の「脱線」は個人医療負担の軽減と操作可能性の増強を目指すが、原則的に国家の関連規定に従うべきだ。医療保険の「新人」、「老人」の関連制度が煩瑣、事実上「新人」が「老人」を補い、「新人」の積極性を挫けた。そのほか、医療保険資金の不足は政府出資の不足と関わり、個人口座に対する企業支払いは問題を真に解決できないと代表らが考えている。

　代表の意見をまとめてから、関連部門は上海都市部医療保険改正案の内容を局部的に調整、表決書を作成。２８日午後、上海市人民代表大会常務委員会は主任会議を開催、医療保険改正案に対して合意に達成しておらず、早急に表決すれば、人民が代表に授与する権利への冒涜であり、改正案の表決を延期、改正案が完熟してから表決することを決めた。

　この建議は上海市人民代表大会常務委員会主任会議の認可を取得、会議は投票の方式で改正案を表決。午後１時３０分、上海市人大常委は５７票賛成の絶対優勢をもって、上海医療保険改正案を採択しない。