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上海大学生就職調査 拡大募集は就職難を起こしていない
2005年 6月 6日17:21 / 提供:

このほど、発表された「上海大学生就職意向」調査結果によると、大学生の拡大募集は「就職難」を起こしていない。今後2、3年間で、上海の大卒の就職は現在の勢いを維持するという。調査は上海市における16大学の在校大学生、卒業生1万数人と数百社の企業が対象となった。

 

就職率はGDPが高くなるにつれて、上昇している。上海の大卒者数は4・7万人から10・3万人に増え、就職率が79%から95%にアップした。専門家によると、この流れは上海の経済成長のためである。現在から2010年まで、上海は工業化後期に転換している重要な時期である。産業構造のグレードアップと成長方式の転換を実現するために、製造業とサービス業に関わる各業界は、人材のニーズが必ず増加する。今後の一定期間、卒業生の就職の安定を確保することになる。

 

転職の最大理由は待遇問題

 

調査によると、大学生は個人の興味と目標から出発し、経済的報酬による就職が日増しに顕著となっている。職業への期待と現実の隔たりは、大学生が「就職難」を感じる主な理由だ。同調査に従って、在校博士、修士、大学生の月給への平均期待値は6113元、5251元、3730元で、卒業した博士、修士、大学生の実際平均月収より1446元、1972元、1093元高い。

 

調査の中で、会社・機関などは「収入への期待が高すぎる」ということが、大卒の就職観念と行為の主要問題であると答えている。調査対象の卒業生のうち、福利厚生についての不満は煩は28・4%を占め、トップとなった。

 

機関が依然として人気トップ

 

就職したい業界は、「教育、文化芸術とラジオ・映画・テレビ業」「国家機関、党の機関、社会団体」「金融保険業」が、それぞれ29・3%、28・8%、28・6%で上位三位を占めた。党・政府機関は大学生が就職したい伝統的な主要業界として、依然として魅力がある。理工学を含む学科のほとんどで、機関への就職希望の在校生が20%以上となった。

 

就職地域について、上海は86・2%でファーストチョイスとなり、次いで江蘇?浙江、北京、珠江デルタ地域などとなっている。

(編集:曹 俊)