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滬港通について(3)
2014年 11月 18日18:40 / 提供:新華網日本語

滬港通は2大国際金融センターに新しい原動力を注入

 業界関係者は、滬港通が2大国際金融センターに新しい原動力を注入すると見なしている。

 業界の専門家は、次のように表明した。滬港通は香港市場に新しい資金源をもたらすだけでなく、人民元取引決済のメカニズムによって、香港オフショア人民元(中国本土外で取引できる人民元のひとつ)マネープールの規模と使用量を拡大できる。また、オフショア人民元の健全な双方向循環を促進することで、世界最大の人民元オフショア業務センターとしての地位を強固にすることができる。

 国泰君安証券で首席を務める経済専門家の林採宜氏は次のような見解を示した。滬港通の試行で、人民元の国際化への歩みが加速し、A株の市場評価システムが国際水準に近づき、上海証券取引市場の全体的な質と国際化水準が大幅に向上する。上海と香港の2地域の金融発展史上における重要な一里塚として、滬港通の試行は2大金融センターの関係がより緊密化することを表している。

 香港特別行政区の梁振英行政長官は同日、次のように指摘した。滬港通は内地と国際株式市場の相互乗り入れを促進する。金融分野における香港の連携作用のアプグレード版だ。滬港通は、主要オフショア人民元業務の枢軸としての地位を強固にし、今後の国の資本市場のさらなる自由化と香港金融事業の規模化に向けて、より多く、より良好な条件を創造する。

 香港株式取引所の周松崗主席は次のように述べた。滬港通は順調な開通及び安定した運行のもとで拡張し、カバー範囲をその他の取引所にまで拡大できるよう期待している。また同時に、資産の類別を証券から通貨及び商品にまで拡大し、香港を全方位的な国際金融市場に成長させるためにサポートすることも期待を示している。