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「胡適留学日記原稿」が、上海で出版
2015年 8月 14日14:58 / 提供:

 中国の著名な学者で思想家である胡適氏の留学中および帰国後の日記を集めた「胡適留学日記原稿」という本が上海人民出版社から出版され、13日、上海で出版記念イベントが行われた。この本は、2013年に発見された胡適氏の留学日記の自筆原稿をそのまま印刷したものだ。この自筆原稿の発見は21世紀におけるもっとも重大な胡適氏の史料の発見だといわれている。

 胡適氏(1891年12月17日~1962年2月24日)は、20世紀の最も影響力がある学者と思想家の一人だと評価されている。上海中国公学を卒業後、1910年から1917年にかけて、アメリカのコーネル大学とコロンビア大学で学んだ。この期間中、勉強、生活、遊歴などについて、合わせて50万字以上の17冊の日記を書いた。

 これらの原稿の中には、1917年に中国に帰ってからの半年間に書いた初出となる「北京雑記」と「帰娶記」(帰国し結婚した際の文章)の原稿がある。これまでの胡適氏の日記では、胡適氏が新文学や新文化運動を提唱しようと考える大事な時期とされる1917年7月10日から1919年7月10日までの2年間、まったく空白だった。この2本の原稿により、この空白が埋められたということだ。