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日本式モラルをやってみよう!と上海の地下鉄で(写真)
2015年 2月 9日18:06 / 提供:新華経済



 他者から長所に感じた点を学ぶという姿勢は悪いことではない。しかし郷に入っては郷に従えともいうように、その環境が育んできた長所を別の場所で実践してみても、いい結果になるとは限らない。

 中国のあるネットユーザーが2日、出張で何度か日本に行って肌身で感じたことについてブログで紹介した。以下がその内容だ。

 仕事で3度滞在したのはいずれも東京だった。外見上はネオンや酒の賑やかさはちっとも見られず、上海のほうがモダンだとさえ感じられた。しかし、ある人の性格を見るにはその話しぶりや態度を考慮する必要があるように、都市の性格を見るにはその細かい部分に留意しなければならない。東京は人の多さで上海に引けを取らないが、どこに行っても秩序正しく清潔なのだ。

 日本で電車に乗るときには、降車が終わってから乗らなければならない。先に乗り込もうとすれば、あらゆる人から侮蔑の視線を浴びせかけられることだろう。中国に戻って、人民広場駅(上海)で乗り換える際に日本式モラルをやってみようと思ったことがあった。しかし、ドアが開いた瞬間に人が波のごとく私を押しのけて乗り込んでいったのだ。本当に降りる人を待って乗ろうとした場合、ドアは待ってくれずにブザーを鳴らして閉まってしまうかもしれない。

 人の落ち着きのなさが、然るべきモラルを殺してしまっているのか。それとも、然るべきモラルを捨てることで人はますますせっかちになっているのかは分からない。

 一般の日本人と浅いながらも何度か交流をした経験から、私は日本人には節度のある礼儀や他人を助けようとする心、友愛の心があると感じた。息子は日本の列車を見るのが好きで、列車が出発するたびに手を振る。すると日本の車掌は手を振り返してくれるのだ。一方上海では反応してくれる運転手など見たことがない。われわれはみんな仕事によってすり減り、マヒしてしまい、愛のある応答が不足してしまったのだろうかと思う。