Home > ニュース > 万博  > 万博会場の給水設備を増強
万博会場の給水設備を増強
2010年 9月 30日17:16 / 提供:

上海万博の会場で入場者の混雑が予想される10月を前に、会場では給水設備を増設し来場者に対応する態勢を整えた。

10メートル超の給水設備が登場

 中国館の前には18の蛇口を持つ給水台が2つ新たに登場した。これまで、中国館前の給水設備の前には人の列ができていたが、これでかなり解消するだろう。イギリス館、カナダ館、スロベニア館の近くには長さが10メートルに達する給水台が設置された。

 このほか、会場内11カ所の給水点に、6つの蛇口を持つ給水台が増設された。新しい給水台は9月28日の夜に万博会場に到着し、係員が徹夜で作業して29日朝7時には設置を完了した。

給水点の表示板と分布図を増強

 これまでは給水点のある場所に表示板はなく、入場者が見つけるのに苦労していた。その不便さの解消のため、給水点の表示板と分布図を増やした。

 スリランカ館の給水点では、遮光板の両側に給水点の分布図が張り出され、その近くにある給水点が一目でわかるようになった。また、高さ3.2メートルの所に給水点の表示板が掲げられ、スリランカ館から100メートル離れたアジア広場とイスラエル館からでもその場所を確認することができる。入場者は混雑時でも、この表示板によって給水点を容易に探すことができるようになった。

増強を続ける会場内の給水能力

 万博の開幕以降、万博局は入場者の要求に応え、給水能力の増強に絶えず取り組んできた。開幕時に101カ所だった会場内の給水点は、これまでに117カ所に増え、1172だった蛇口は1860となっている。会場内の給水設備は、これまでに延べ5700万人の入場者に12万トンを超える安全な水を提供してきた。

(編集:三好雅彦)