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スペイン館にアラゴンの風が吹く
2010年 6月 30日16:32 / 提供:

 上海万博のスペイン館アラゴン自治州イベント週の活動の一環として6月29日、スペインからやって来た芸術家たちが公演を行った。スペイン館の音楽ホールには「アラゴン幻想曲」の演奏や「B Vocal」の歌声が響き渡った。

 「アラゴン幻想曲」の上演では、バイオリン、ビオラ、チェロとピアノの音が組み合わさってアラゴンの旋律が奏でられた。舞台ではダンサーが音楽に合わせて踊り、観衆にアラゴン独特の「火の舞」を披露した。男性5人のユニットである「B Vocal」は、それぞれののどを使ってドラムやギター、管楽器などの音をまね、変幻自在な合唱芸術を見せた。

 アラゴンはスペイン北部に位置する自治州で、氷河や峡谷、草原など多彩な景観を有している。州中央部にはエブロ川が流れ、かんがい施設の整備でこの地区の農業発展の礎となってきた。アラゴンは過去数十年にわたって、農業中心の産業構造から工業とサービス業を主体とする経済への脱皮をはかってきた。州都のサラゴサでは2008年に「水と持続可能な発展」をテーマとする万博が開催された。

(編集:三好雅彦)