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待望100年、準備8年、上海万博の幕が開く
2010年 4月 30日17:18 / 提供:

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万博の花火が会場を照らす

 100年の待望と8年の準備を経て、上海万博が4月30日夜、黄浦江河岸の会場で開幕する。上海万博には万博159年の歴史で最多となる世界189カ国と57の国際機関の参加する。世界が上海に集う。

 1851年に始まった万博が初めて中国にやって来た。万博は世界最大の人口を抱える中国の100年の夢をかなえ、5000年余の中華文明と世界を強く結びつける。中国は万博で世界を学ぶ機会を得、平和の永続や共に発展する調和のとれた世界の実現にも万博は大きな役割を果たす。

 国際展覧局のLoscertales秘書長は「20世紀初頭の今回の万博は、グローバル化の高度な進展を背景としており、それに伴う問題が表面化し、全地球のさらなる協力が求められている。同時に、今回の万博は中国の30年に及ぶ急激な発展を背景とし、中国は未来と世界の協力発展の潜在力を示すだろう」と語った。

 上海万博の開幕式は2つのパートに分かれている。1つはUFOの形をした万博文化センターでの開幕式と文芸公演で、もう1つは黄浦江両岸で行われる花火と光のショーとなっている。室内の公演には3500人の演技者が動員され、花火と光のショーは1500人の技術者が担当する。

 上海万博は開幕式に続いて5月1日に開園式を行う。184日間の会期中、7000万人の来場者が予想されている。5.28平方キロに会場内には多彩なパビリオンが展開し、デンマークの「人魚」の銅像やルクセンブルクの「金色少女」像など各国の国宝級の展示物も数多く並ぶ。また、世界各国から800を超える公演が予定され、中国は会期中、人類の文明の集中的な展示を迎えることになる。

 上海万博のテーマは「より良い都市、より良い生活」で、万博史上初めて都市がテーマとなっている。都市化という大きなうねりの中、このテーマは世界から広く共感を得られるだろう。

 「準備は整った。私たちはあすの開幕を心待ちにしている」、万博プレスセンターで働くボランティア、張ウェイさんは力強く語った。万博会場に動員されるボランティアは7万2000人に及び、全市で約200万人のボランティアが都市生活のさまざまな活動を手助けする。

 上海万博のリハーサルは4月26日に終了し、6回のリハーサルで会場内のサービスのほか、一部のパビリオン、イベントがテストされた。この間、延べ100万人の来場者が万博を一足先に体験した。上海万博の主催者は「6回のリハーサルはウオーミングアップにすぎず、このあとに184日に及ぶ巨大な試験が待っている。主催者は実践を通じて組織と仕事の能力を高め、来場者、出展者と市民により良いサービスを提供し、橋渡し役としての役割を果たさなければならない。そのためには、各方面の意見に真摯に耳を傾けることが求められる」と開幕に臨む心構えを語った。

(編集:三好雅彦)