Home > ニュース > 経済IT  > <ボアオ・アジア・フォーラム>理事対話、アジア経済展望2014開催
<ボアオ・アジア・フォーラム>理事対話、アジア経済展望2014開催
2014年 4月 10日10:23 / 提供:中国国際放送局日本語放送

博

 「アジア経済展望2014:ボアオ・アジア・フォーラム理事対話」が9日午後、海南島・ボアオで開催された。福田康夫理事長、副理事長を務める中国の曾培炎元副首相、マレーシアのバダウィ元首相、シンガポールのゴー・チョクトン元首相らが出席し、日本や中国、東南アジアの経済情勢などをめぐって討議した。

 福田康夫理事長は、「三本の矢」からなるアベノミクスの経済効果などを紹介し、世界の他の国々よりも早く、少子高齢化などの問題に直面する「課題先進国」から、課題を真っ先に解決する「課題解決先進国」を目指した取り組みについて、人口減少社会に対応するため、女性や外国人の労働力の発揚などの例を挙げて説明した。また、日本にとって当面の重要な課題として、「第一に、財政健全化への改革の努力を継続すること。第二に、景気の後退をしっかりと防ぐこと。第三に、技術革新とイノベーションを進め、中長期的に新しい産業を育成すること」といった3点を挙げた。

 一方、中国の曾培炎元副首相は、中国の経済状況を紹介し、第1四半期(1〜3月)は、投資や消費、輸出の減少により、成長率は7.5%を下回ることが予想されるとした。その上で、貧困層住宅街の改造や、西部地域のインフラ整備への投資増などにより、第2四半期と第3四半期の経済の伸び率は改善されると示した。

 さらに、不動産価格について、今後、大中都市の上げ幅が縮小するとともに、小都市や町の上げ幅も縮小、ひいては下落傾向を見せるとし、住民の住宅消費がより理性的になるだろうと予測した。曾培炎元首相はまた、人民元安など人々に注目される問題についても見解を述べた。

関連記事