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ボアオ・アジアフォーラム、世界の注目を集める
2014年 4月 8日16:39 / 提供:人民網日本語版

 4月はボアオの最も快適な季節で、過ごしやすい気温、穏やかな海の風、風に揺れる椰子の木の影を楽しめる。人民日報海外版が伝えた。

 ボアオ・アジアフォーラム年次総会が本日開幕した。今年のテーマは、「アジアの新たな未来: 新たな発展の原動力を探り、解き放つ」だ。フォーラム開幕の時期は、アジアと新興経済体の改革の重要な時期に重なった。中国経済、アジア経済の未来はどうなるか?同フォーラムはその答えを導き出すだろう。

 ◆中国の競争力が強化

 中国経済の競争力が強化を続けている。中国は新たな発展の原動力を開放し、その発展モデルをアジア諸国に参考として提供している。

 同フォーラムが発表した「アジア競争力2014年度報告書」によると、中国の競争力は安定的に向上しており、中国企業がアジアでより重要な役割を演じるようになった。中国の競争力は、同フォーラムが研究するアジアの37の経済体のうち9位となり、前年度より順位を一つ上げた。アジア最大の経済体である中国は、政府の調整を受け、2013年に7.7%の経済成長率を維持し、新興市場の金融危機による影響をほぼ受けなかった。

 ◆新たなエンジンを求めるアジア

 アジアと新興経済体は、2014年に改革の重要な時期を迎える。ボアオ・アジアフォーラムの周文重事務局長は、同フォーラムの記者会見で、「アジアの経済体は以前、経済一体化の中で力強い勢いを維持していたが、アジアの貿易額の増加率は近年になり低下し、一体化が減速している。世界のバリューチェーンの今後の発展は不安定になっており、アジア諸国は経済一体化を続け、構造改革により新たな成長のエンジンを模索しなければならない」と指摘した。

 世界銀行が4月7日に発表した、東アジア・太平洋地域の途上国の経済見通しによると、東アジア・太平洋地域の開発途上国の今年の経済成長は安定化する。世界銀行の東アジア・太平洋地域チーフエコノミストのカク福満氏(カク=赤+おおざと)は、「長期的に見て、東アジアの開発途上国は高成長を維持するため、構造改革の推進に取り組み、自身の成長の潜在力を引き上げ、市場の景況感を高める必要がある」と警鐘を鳴らした。

 ◆世界が注目

 ゲストの出身国を見ると、欧米・アジア・中国がそれぞれ3分の1を占める。ゲストのうち約150人がグローバル企業の役員で、マイクロソフトのグローバル事業バイス・プレジデント、ボルボ・グループ総裁、ビル&メリンダ・ゲイツ財団総裁、テスコ会長などが特別ゲストとして出席する予定だ。

 同フォーラムはすでにアジア範囲の議論に留まらぬ規模となっている。組織委員会は今年の年次総会で、EU、米国、ロシア、オーストラリアの国別会議を開き、各国政府の指導者、重要な経営者・エコノミストをゲストとして招き、現場の出席者と交流・対話させる。ロシア直接投資基金のドミトリエフ総裁はゲストとして、「中露エネルギー金融対話」に出席する。ドミトリエフ総裁は中国経済について、「中国は市場化改革を進めており、自国の金融市場の発展に取り組んでいる。ロシア企業はアジア太平洋諸国との金融・経済協力を必要とする場合、中国金融市場の利用を多く検討するだろう」と語った。

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